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[IPM:898] 中国天敵通信 13
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- Subject: [IPM:898] 中国天敵通信 13
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- Date: Mon, 14 Jan 2002 06:27:00 -0500 (EST)
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No12
しばらくですが中国生物防治の17巻4号が送られてきましたのでご紹介いたします。
1.コナガサムライコマユバチCotesia plutellae)の過寄生現象
単寄生性のこの蜂を人為的に過寄生状況にすると生存率・体調・雌率・産卵率の減少、発育期間・成虫生存日数の延長がみられたこと。また寄主の過剰脱皮現象もみられたことが述べられている。
李 元喜ら(折江大学)
2.コマユバチ(Microplitis mediator))の性比決定機構
このコマユバチは多種類の鱗翅目幼虫に寄生できる有力な天敵である。大量増殖の際雌の比率を上げる必要があるので、寄生蜂の性決定機構 特に非CSD系統について検討した。その結果、交尾する雌の羽化後の日令は影響がない。兄妹交雑は雌の減少が著しく、3世代で雌は発生しなくなった。総産子数も減少した。
QIN Qilianら(中国科学院動物研究所)
3.そのほか資料として”中国における生物農薬の現状”(功 能 :中国農業生物技術学会)という報告がありました。中国での生物農薬の定義は日本とは全く異なり、生物の生産する抗生物質やフェロモン、ホルモンなども含めています。従って生産量や使用面積については注意して読まなければなりません。
Bt剤についてだけ具体的な数字を示しましょう。全国に60工場があり2−3万tを生産し、20省の20種の害虫に使用している。使用面積は300万ムーである。天敵昆虫については1995年以来急速な発展がみられたが世界的には後れをとっている。
天敵昆虫に関して興味深い論文はありませんでした。 病原菌に対する拮抗物質(植物、
微生物由来)に関する論文が多いように思います。寄主特異性の高いコバチ類では兄妹交雑が普通で、雌の比率も高い。寄主範囲の広い寄生蜂で2.のような現象があることを初めて知りました(高木感想)