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[IPM:1175] Re: 苺のホコリダニのその後
藤澤様・皆様
野菜茶業研究所の葉根菜研究部・虫害研究室の浜村徹三です。
3月24日のIPMメールですが、どなたからも応答がないようですので
少し書くことにしました。2回目の3枚の写真です。
1枚目の写真
コハリダニではないかとご期待のようですが、チャノホコリダニの雌成虫
だと思います。右側に白い斑点のある卵が見えますが、これがホコリダニの
卵で、その産みの親です。コハリダニはもっと弱々しい感じです。
2枚目のクモの写真
サラグモ科(以前はコサラグモ科と呼んでいましたが、サラグモ科に統合され
たようです。)の一種と思います。適当な大きさの生き物は何でも食べますので
ハダニはよく食べます。ホコリダニは小さすぎないかなとも思いますが、どうでしょ
う。
3枚目の写真
元気なチリカブリダニで、オレンジ色の卵も2個見えますね。農薬の使用さえ
間違わなければ問題ないでしょう。だいぶ以前に(藤澤さんであったか確証はない)
チリカブリダニがハダニを食い尽くした後、水辺に群れているが何でだろうという
質問があったと思います。チリは全く餌も水分もないと2日くらいしか生存しません
が
水があれば10日くらいは生きますので、そこで水分をとって飢えをしのいでいたの
かも
しれません。
以上です。
----- Original Message -----
From: <sizuo@tokai.or.jp>
To: <IPM@ml.affrc.go.jp>; <tenteki-admin@tenteki.org>
Sent: Monday, March 24, 2003 9:00 PM
Subject: [IPM:1170] 苺のホコリダニのその後
> このメールは天敵カルテのWWWページから送信されました。
> 天敵カルテはこのメッセージが本人によって送信されたも
> のであることを保証するのもではありません。
>
> ------------ 投稿されたメッセージ開始 --------------
> 斉藤様、
> IPM−MLのみな様、
> 苺農家の藤澤です。
>
> 前回のホコリダニ
> http://www.tenteki.org/ml/ipm/images/sizuo@tokai.or.jpu2lw7E.html
> は、実のところいなくなってしまいました。すごく不思議で、天敵を見つけよう
> と観察したのですが、分かりませんでした。
>
> そんな時、今日、苺の収穫をしていると、別の場所でホコリダニの被害株を見つ
> けました。夕方になって写真を撮ってみました。もしかして、これがコハリダニ?
> という写真が撮れました。
> 少し黄色がかっていて、ホコリダニより大きめでした。自分のデジカメとルーペで
> は、これが限界といった感じの写真ですが、これが、コハリダニならいいなあと
> 思いました。
>
> また、2枚目はクモの写真ですが苺の表面のダニを食べていたような気がしまし
た。
> (ホコリダニの被害にあった実です。)
>
> 3枚目はチリカブリダニの写真です。ことしも元気にハダニを食べてくれそうで
す。
>
>
> (静岡県三島市 藤澤 鎭生 sizuo@tokai.or.jp )
>
> ------------ 投稿されたメッセージ終了 --------------
> 画像などは次のURLにあります。
> URL: http://www.tenteki.org/ml/ipm/images/sizuo@tokai.or.jpgdaKXy.html
> 画像は全部で 118660 バイトあります。
>