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[IPM:1435] ゴミムシの幼虫でしょうか
IPMMLの皆様
茨城白菜の木村です。
いつも興味深い情報や回答をいただきましてありがとうございます。
今回添付した画像は、先日長野で栽培しているハクサイ農家を巡回していたとき
に撮影したものです(tDSCF0033)。
葉裏のヨトウガの幼虫をつまんだら、ゴミムシ?幼虫が噛み付いたままついてき
ました。葉に戻すといったん捕食者はヨトウガから離れましたが、その場をうろ
ついて再びヨトウガと接触したとたん猛然と大アゴで噛み付いた状態を撮影しま
した。上司に呼ばれてしまいその後の観察は出来ませんでしたが・・・。
春にも種は違うと思いますが、類似の幼虫をハクサイ上で見たことがありま
す。
結球前の時期にヨトウガを捕食してくれたことは、このハクサイ一株を守って
もらったようなものです。特に多発期のオオタバコガのように一株一匹食入する
ような場合では、株あたりの害虫一匹が収益を左右します。この天敵が生涯にど
の程度の害虫をエサとするかはわかりませんが、ラフな試算では天敵の価値が数
値化できるかもしれません。
弊社では、土着天敵を活用した防除を徐々にすすめており、天敵に影響の少な
い農薬が多くなりこれらのローテーションで、ハクサイの栽培は可能と思います
が、「どうも不安で」「在庫があるから」などの理由で、抵抗性のついた非選択
性殺虫剤を使っている方もおります。
施設野菜では天敵は購入するものでしょうから、それを殺す薬剤は使用しない
よう心がけると思いますが、土着天敵一匹の値段が出れば、あるいはすこしは理
解していただけるかもしれません。もっとも「かけがえのない生き物 プライス
レス」と言われるかもしれませんが・・・。
画像幼虫の同定や、土着天敵の働きに関する試算など、ご存知の方ありました
ら、またご教授ください。それでは、失礼いたします。
_/_/木村 貴好_/_/
(有)茨城白菜栽培組合
http://www.hakusai.co.jp/
kimura@hakusai.co.jp
茨城県猿島郡総和町磯部659
TEL 0280-92-0827
FAX 0280-92-1730
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