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[IPM:1531] 宮大@ニカラグ アの大野です



IPM-MLのみなさま

 ニカラグアにきて約10日が経過しました。ニカラグアのレオンにある国立自治大学レオン校に日本が無償援助で作った生物的防除施設があり、そこでの天敵生産と普
及に関する助言が私の受けた依頼です。

 中米のバングラデシュ?と呼ばれるだけあって、かなり貧しさが目に付きますが。生活は思ったより(アルゼンチンより)、安全な気がします。

 野菜マーケットでは、傷だらけの果実や野菜が売られ、スイカやパパイヤは日本のものに比べふた周りもほども巨大です。農薬散布を減らし、天敵を普及させるという
のが大学(農業生態学科、AgroEcology、宮大よりよっぽどかっこいい名前ですが)の目的です。

 しかし、想像した通り?、天敵を農家に配布しているけど、農家がどんな農薬を散布しているかは把握されておらず、行く先々で農家と話すと、これまた悲惨な話ばか
り。う〜〜〜ん、JICAがうまく大学にうまく乗せられているだけ?

 トマト圃場では、シルバリーフ(タバココナジラミと言い直すべき?)やトマトハモグリバエが発生しており、鱗翅目害虫も数種発生しています。オーガニック圃場だ
と自慢していたピーマン畑ではどうみても、ハモグリバエの暴走がひどく、寄生蜂の働いた痕跡がまったく見えないため、これはオーガニックではないと!カウターパー
トの教授とビールを賭けました。予想通り、大学の技官が殺虫剤を数回まいていました。残り10日ほどの滞在ですが、この国の農業を見極めることはできないだろうな
と思いつつ、あさってから地方周りです。

 ただ、昨日くらいから、近所の農家が訪ねてくるようになり、大学の先生たち以外に、農家に対する説明の機会が増えています。例のごとく?大風呂敷で、天敵と農薬
のうまい使い方の説法?をしています。

 インターネットがなかなか大学でもうまく使えず、今日はラットに回線がかみ切られ朝からお釈迦。害虫退治よりも、ラット退治が先でしょう!と毒づいたところで
す。

 ではでは。 ニカラグア滞在中の宮崎大学の大野でした。留守中、みなさまいろいろご迷惑をおかけしています。