トマト・葉かび病・輪紋病

ひと目でわかる花と野菜の病害虫（大阪府園芸植物病害虫図鑑）

トマト

葉かび病・輪紋病

葉かび病(葉表)

葉かび病(葉裏に生えたビロード状のカビ)

輪紋病

葉かび病
<被害の特徴と発生生慧>
主に葉に発生する。はじめ葉の表面にかすかに黄斑が現れ、その裏側に灰白色〜灰褐色のビロード状のカビが密生する。被害が進むと葉は乾燥して巻き上がり枯れる。
葉裏の胞子が飛散して伝染する。とくにハウスなどの多湿な環境で発生しやすく、晩秋から早春に多い。密植や通気が悪いと発病しやすく、肥料切れにより株の勢いが衰えた時にも病気にかかりやすくなる。
<防除>
被害葉を摘除し、ハウスの換気を十分行う。
発病前から定期的にトリフミン乳剤、ポリオキシンAL乳剤、ベルクート水和剤を散布する。トリフミンジェットなどのくん煙剤による防除はハウス内の湿度が高くならないので、曇雨天時に有効である。・・・ミニトマトの薬剤はこちら

輪紋病
<被害の特徴と発生生態>
葉でははじめ暗褐色、水浸状の小さな斑点ができ、しだいに拡大して1センチ程度の同心輪紋状の大型病斑となる。被害が進むと茎や果実にも同様の病斑をつくる。多湿になると病斑上には黒いビロード状のカビが生える。
病斑上にできた胞子が飛散して伝染する。
適温は28℃で、高温乾燥条件で発生が多い。
<防除>
着果期以降、肥料切れしないように注意する。とくに生育後半に発生しやすいので、定期的にロブラール水和剤、カスミンボルドー、トリアジン水和剤50を予防散布する。・・・ミニトマトの薬剤はこちら

発生消長

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