ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

トマト

萎ちょう病・青枯病

萎ちょう病による葉の黄化としおれ
萎ちょう病による葉の黄化としおれ

青枯病によるしおれ
青枯病によるしおれ

萎ちょう病
<被害の特徴と発生生態>
日中、株の片側の下葉から黄化してしおれ、病気が進むと全葉が黄変、しおれて枯れる。根はアメ色に、維管束は褐色に変色する。
連作により病原菌は土壌中に残り、土壌の温度が高く、根に傷があると発生しやすい。
J1、J2、J3の3種の萎ちょう病菌がある。J1、J2は高温条件下で発生するが、J3は低温条件下で発生する。
<防除>
抵抗性品種や台木による接木栽培を行い、連作を避ける。土壌酸度を矯正し、敷きワラなどで地温の上昇を押さえると発病は減る。
種子はホーマイ水和剤、床土、畑はガスタード微粒剤で土壌消毒する。・・・ミニトマトの薬剤はこちら

青枯病
<被害の特徴と発生生態>
日中、急に水分を失ったようにしおれ、株全体が青枯れ状となり、急速に症状が進む。
地際部の茎を切ると維管束が褐変し、乳白色の液が生じる。
夏期高温の時期に発生しやすく、ナス科作物の連作で多発する。病原菌は土壌中で2〜3年以上生存し、根の傷などから侵入する。
<防除>
多発ほ場では連作を避ける。排水や敷きワラにより根の傷みを防ぎ、シルバーマルチにより地温上昇を防ぐ。抵抗性品種や、抵抗性台木に接木すると発病が少ない。
ガスタード微粒剤、バスアミド微粒剤で土壌消毒する。・・・ミニトマトの薬剤はこちら

発生消長

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