ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)

トマト

吸蛾類・アザミウマ類(スリップス類)

吸蛾類による被害
吸蛾類による被害

ダイズウスイロアザミウマ(葉の被害)
ダイズウスイロアザミウマ(葉の被害)

ダイズウスイロアザミウマ(果実被害)
ダイズウスイロアザミウマ(果実被害)

吸蛾類
<被害と虫の特徴>
蛾の成虫によって果実が吸汁され、その部分は円く褐色に腐ってへこむ。腐敗は急速に広がり、やがて落下する。
種類はアカエグリバ、アケビコノハなどがあり、いずれも翅を広げると4〜10センチの大型の蛾である。
山林に近いほ場で発生が多く、夜間に飛来する。
<防除>
ほ場をネットで覆って、蛾の侵入を防ぐ。
黄色蛍光灯を点灯して蛾の吸汁行動を抑制する。

アザミウマ類(スリップス類)
<被害と虫の特徴>
葉が吸汁され、その部分が光を反射して銀色に光る。また、幼果に多発すると、果実の表面にソバカス状の褐色の斑点ができる。
種類はダイズウスイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマなどがある。いずれも体長は1ミリで小さく細長い。
ヒラズハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマはウイルス病(黄化えそ病)を媒介する。
ヒラズハナアザミウマが産卵した果実は一部分が白く盛り上がるのが特徴で、白ぶくれ症状とよばれる。
<防除>
スピノエース顆粒水和剤を散布する。ミカンキイロアザミウマに対してはコテツフロアブル,マッチ乳剤,カスケード乳剤を散布するのもよい。 ・・・ミニトマトの薬剤はこちら
<注>アザミウマは日本語、スリップスは英語での呼び方である。

発生消長

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