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[IPM:383] ウイルスチェックソフトの導入の義務化・推奨



かとう農園 wrote:
> 羽曳野田中さん、昨日のメールで、意見を求めてたので、
> 意見ですが、IPM MLに加入の際、アンチウィルスソフトを義務あるいは、推奨したらいかがでしょうか?
実は,ずーっと黙っていたんですが,このMLはウイルスチェクされています。
リストサーバに届く前にスキャンされて,その後リストに流されます。
理由は簡単で,メールで広がるウイルスが入り込むと,メールサーバの機能を維持
できなくなるからです。

というわけで,義務化はちょっととは思います。

> 企業や諸機関の方面の方々は、おそらく大丈夫でしょうけどぼくら一般のひとは、
> わたしもそうでしたが、結構、認識が甘いと思います。
はい,非常に甘いです。このMLに限った話ではなく,ウイルスチェックソフトを
導入して,データファイルを最新に保つことをお勧めします。また,メールソフト
のバグ情報には十分に注意し,ソフトのアップデートを行うことをお勧めします。
ただ,注意してほしいのは決して過信しないでください。危ないファイルは開か
ない。開くときはリスクを覚悟することが必要です。

# ついでに言っておくと,大手のプロバイダのメールサーバでは,同様な理由で
# ウィルスチェックを行っているところもあります。宣伝しているプロバイダも
# あれば,あくまでもメールシステムの維持のためであるとして宣伝していない
# プロバイダもあります。

病虫害対策と同じでひとつの技術で対応するのではなくて,本人の注意はもちろん
いろいろな技術を総合的に適用することが必要です。私の知り合いは,「ウイルス
チェクソフトは入れていませんが,信頼できないファイルは開かない,Webブラウザ
の機能を制限する,スクリプトの自動実効をさせない,メールソフトは多機能のも
のではなくシンプルなものを利用する。」という方法で未だに感染していません。
もっとも,自分が利用しているソフトに関する深い知識が必要なので,一般向けでは
ありません。

> あと天敵から外れますが、木浦さん、わたしは、WIN CE(アンチウィルスソフトない)
> も使ってるのですが、NTや2000などのdosベースじゃないものも感染するのでしょうか。
WinCE といってもMPUはいろいろなので,バイナリの場合はMPU別ということになります。
ですから,Intel 386系のMPU向けのウイルスの場合には通常感染しません。さて,MPUに関係な
く感染するウイルスがいます。ひとつは,スクリプト関係のウイルスです。Mellissaとかは
このスクリプトでかかれたウイルスで,スクリプト実効環境さえあれば感染します。
WinCEにこの環境があるのかどうか知らないので,この点はよく分かりません。
もうひとつはJavaで書かれたウイルスで,これはJavaの実効環境さえあれば感染します。

> それとLinuxのメールソフトでダイアルアップもやばいですか?
メールソフトによります。たとえば Netscape Messenger の古いバージョンには
HTMLの表示部分に様々な問題があります。これらの問題点を利用された場合には,
Netscapeを実行しているユーザの権限で任意のコードを実行される可能性が
あります。別の問題をほって置くと,管理者権限を奪われてしまいます。Linuxの場合

1. root ユーザにメールを配信しない。
2. root ユーザのまま(他のサーバの)メールを読まない。
3. ネットワークから利用できる弱点はもとより,ローカルから利用できる
   弱点も解決しておく。

ことが重要です。

-- 
Takuji KIURA <kiura@affrc.go.jp> National Agriculture Research Center
http://zoushoku.narc.affrc.go.jp/%7ekiura/security/LIDS_install.html
Tenteki Karte ----------> https://tenteki.cgk2.affrc.go.jp/