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[IPM:485] 今年の異変!
今秋から冬にかけての異変があります。
夏にしか見られないかめむし(名前はまだ調べてないですが、奄美で最大種と思われ
る体長20ミリくらいで背中は真っ黒、腹は朱色で、胸背部にするどいとげがありつか
むと、手に刺さる。すごく痛い。一見してグロテスク)が、この寒い時期(あさ8時
の外気温で最低14度位。)に、なんとポンカンの熟してきている果実に群がって樹液
を吸っているのです。こんなの、私が農業をはじめた20年前からして初めてのことで
す。普段はこのカメムシは夏季に主ににがうりなどに群がっているのです。これは、
10月中旬からここ4年間で最高の気温が続いているせいだと思われるのですが、それ
にしても大変なことが起きていると感じています。(朝八時の気温を記録し始めて4
年になります。)
もう一つの異変は、ばななが熟すのが夏以降50日近く遅れていることです。近くの
バナナ園(栽植本数500本以上)の園主は、こまめに記録する方でこれまでの記録を
もとに、開花日から計算していついつには収穫できると予想して札をつけているので
すが、それがなんと、一月半以上も遅れているのです。こんなことは初めてだと首を
かしげています。昨年までは起きなかったことだそうです。普段の年であれば春に開
花したものは約3か月で、夏以降のもので5ヶ月くらいかかるそうで、何月何日開花の
ものは、いついつ収穫というデータを持っておられます。高温が続けば熟期も早まる
と思うのですが。いったい、どういうことでしょうか。??いたずらに騒ぎ立てるつ
もりはもうとうないのですが、胸中穏やかではありません。
鹿児島県
畑 琢三
Eメール Takumi.Hata@mb3.seikyou.ne.jp