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[IPM:619] Fw:お仲間に,どうぞよろしく
- To: 天敵カルテ メーリングリスト<IPM@ml.affrc.go.jp>
- Subject: [IPM:619] Fw:お仲間に,どうぞよろしく
- From: 山下正範<yamatyan@jeans.ocn.ne.jp>
- Date: Fri, 23 Feb 2001 06:11:25 +0900
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----- Original Message -----
From: 山下正範 <yamatyan@jeans.ocn.ne.jp>
To: 天敵カルテ <tenteki-ctl@tenteki.cgk2.affrc.go.jp>
Sent: Wednesday, February 07, 2001 5:45 PM
Subject: お仲間に,どうぞよろしく
「ニーム」を検索していて,このメーリングリストに出会いました。
兵庫県姫路市で,水稲1ヘクタール,露地野菜40アール(全量直売)の百姓をしています。稲,野菜ともお世辞> にも上手とはいえない,出来る
だけ虫のつきそうにない「旬」の時に作る,それでも虫の集中砲火を浴びてしまっ たらあきらめる,という大雑把な作りをしています。直売だか
ら,出来ることでしょうね。
最近、僕らの「除草剤を使わない稲作り」のホームページで,「ニーム」の問題をきっかけに,石川県果樹試験場の若林さんと若き病虫学者の田中
寛さんとの間で,刺激的な(わくわくする)「対話」がなされています。IPMメーリングリストが、ぐっと近しい関係になってきたように思われます。
いっぱいヒントをいただけそうで,MLの仲間に入れていただきました。
皆さんのお話を聞かせていただきながら,ぼちぼちと,質問や意見を送らせていただければと思っています。
どうぞよろしく
さて、僕らのHP「除草剤を使わない稲作り」は、農家同士の交流を目指したHPですが、ちょっと、それについてご紹介させてください。ある方の質問に
答える方たちで書いたメールがありますので、それをそのままコピーする形で、紹介文にさせていただきます)
********
このHPを見たり,お便りをくれてる人は,無農薬のイネ作りをしている人もいれば,そうでない人もいます。また,消費者や業界の方もいます。
メインテーマは,除草剤を使わないイネ作りを,何とかわが物にしたいなということです。そのために,情報交換を通じて,お互いに切磋琢磨しよ
うじゃありませんか,というあたりにあります。
各地の実践を,もちより,すり合わせ,磨きをかけていけば,全国一律のではないけれど,それぞれ自分の田んぼや自分の経営にあった「抑草法」
が,見つけられるはずだ。それくらい,我が国の「無農薬稲作」の実践は,蓄積があり,また煮詰まってきていると思っています。
除草剤以外の農薬なんて,使わなくても何とかなるよと,今では,ごく普通のことのようになっていますよね。
これは,健康な稲を育てる技術を,我が国の百姓が,ものにしたことの成果だと思うのです。
そのきっかけは,減農薬運動であったり,ときあたかも同じくして,百姓が直接消費者にお米を売るようになって,自分のお米に責任を持つように
なった(経済行為の側面から見れば,ほかならぬ自分のお米と言う商品を作ろうとした)ことが,大いに関係していると思われます。
僕がおもしろく思うのは,減農薬が実現した背景に,その頃,疎植稲作の実践や、井原さんの「への字稲作」であったり,橋川潮さんの元肥減肥の
稲作理論、また
九州農試の和田さんの「中間ラグ期をなくす稲作」などなど、V字稲作に対抗する稲作理論が出揃ってきていたのですね。
日当たり風通しを良くして,稲を健康に育てれば,そんなに神経使わなくても,稲の増収は可能だ,ということが,百姓の間で実感され始めていた
のですね。
だから,減農薬稲作は,あっという間に,全国の心ある百姓の間に広がり,後を追っかけた僕のような新参者の,ものぐさ百姓でも簡単に実践,そ
れも減収することなく,実現するすることができたんでしょうね。
「除草剤に頼らない稲作り」をめぐる状況にも,似たようなものがあるぞと,感じられてならないのです。
除草剤さまさまの世の中で,侍のような信念を持った数少ない百姓達は,はいつくばって「無農薬稲作」を貫き通していました。
九州の古野さんも,きっとその一人だったのでしょう。臥薪嘗胆の末,アイガモ農法にたどりつかれたのでしょう。
いわば,アイガモが火をつけ(その発想にぶったまげました)、EMが風を送り込んだ(自分らにもできそうに錯覚されました)「除草剤を使わない稲
作」は,今,さまざまな方法が試行錯誤され,百姓の間に農法(知恵)として蓄積されてきています。
大風呂敷の好きなやまちゃんは,その各地の実践を「もちより,すり合わせ,磨きをかければ」これはすごいことになりそうだぞ,って思っている
のです。
でも,なんといっても,相手も自然の雑草,なかなかそうは問屋が卸してくれません。
ヒエが何とかなったと思ったら,コナギと言う難敵が現れてきました。
除草剤が,農薬の最後の砦になっていて,これがなかなか手ごわいのですよね。
メインテーマは,今書いたようなことですが、それに付随する形で,このホームページは、ごった煮のお雑煮のような中味になっています。
それがなかなかおもしろく,それでいいのじゃないかなと、ぼくは思っています。
僕の住んでいる兵庫県姫路地方では,ああだこうだと、たわいない話をすることを,「うだうだ」と話をすると言いますが,今,農業が突き当たっ
ている切実な課題を,うだうだと「井戸端会議」できればいいなと思っています。
「掲示板」ともいえるし,「メーリングリスト」ともいえるような,このホームページの性格ですが,誰か「編集人」みたいな存在があった方が,
まわりやすいのじゃないかと思い,そんな気持ちで「世話人」をさせてもらっています。
まあ,元来,僕はこういうことが好きなので,僕の道楽みたいなものです。
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ホームページ「除草剤を使わない稲つくり」
の世話人「やまちゃん」こと、山下正範
〒672−8002 兵庫県姫路市北原328−4
Eメール yamatyan@jeans.ocn.ne.jp
HPURL http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/
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