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[IPM:740] Re: ハナカメムシ
和田です。
言葉足らずで失礼しました。
シロツメクサを利用しているのは、海外で、中米のグアテマラでの野外でのオランダの
プロジェクトです。
またシロツメクサかどうかは失念しましたが、埼玉や栃木でバンカープラントは
実効があると聞いております。(農文協の天敵利用のビデオおよび日本農業新聞の情報)
このバンカークロップは信頼性が高ければかなり理想的な話ですが、あまり数値的な
データは見たことはありません。
静岡の池田さんもハウスの周りの草草を刈り取ることが、良いと常に指導されておりますが、
これはもちろんいい方法なんですが、できれば、これはやや空想的とは思いながらも
可能と思っているのですが、その周辺の雑草に早めに天敵を放すことで、飛び込みが
天敵になるという桃源郷を思い描いています。
これはリンゴのハダニ防除でも下草で増えたチリカブリダニがあとでリンゴの木に
上っていき大量のチリをまかなくても、防除に成功したという岩手県のケースからも
推定できます。
ただもちろん、多くの困難があることは分かってはいますけれど。、
-----Original Message-----
From: 永井 一哉 <nagaikazuya@MX1.TIKI.NE.JP>(Nagai Kazuya)
To : IPM@ml.affrc.go.jp
Date: Thu, 14 Jun 2001 23:10:00 +0000
> 藤澤さんのご質問、”苺にハナカメムシを呼び込む方法”ですが、私も知りま
> せん。
>
> 和田さんのシロツメクサをハウス内に栽培してハナカメムシの発生源にして
> 防除している所があるとのことですが、シロツメクサの開花数が減るなどすると、
> シロツメクサからアザミウマがイチゴに移動する恐れがあり、危険な気もします。
> しかし、興味深いお話なので、もし詳しいことがわかれば、紹介いただければと
> 思います。
>
> 岡山県では、以前は苺の収穫が5月で終わっていたので、アザミウマによる
> 被害はあまり問題になっていませんでしたが、苺が6月まで収穫されるように
> なり、アザミウマによる被害が問題になってきています。加害種は主にヒラズ
> ハナアザミウマです。
>
> 私は何度か3a程度のイチゴのハウスに千頭以上のタイリクヒメハナカメムシを
> アザミウマの発生初期に放飼しましたが、ハナカメムシ単独ではアザミウマの
> 防除効果は不十分でした。また、イチゴではアザミウマ防除にハナカメムシと
> 併用できる選択的殺虫剤が無いので、ハナカメムシの利用は難しいように思
> い、あきらめ気味です。
>
> イチゴのアザミウマ対策として、私はハウス周辺の特にシロツメクサなどアザミ
> ウマの発生源になる雑草を早い時期(イチゴのハウスへアザミウマが飛び込ま
> ないような時期、アザミウマの飛び込みがあるような時期に除草すると、アザミ
> ウマがイチゴへ移動しかえって被害が増えます)に除草してもらっています。
> 昨年までアザミウマの被害が問題になっていた農家が、今年ハウス周辺を早
> くから除草したので、殺虫剤無散布にもかかわらずアザミウマによる被害は発
> 生せず、先週まで出荷できたと聞いています。但し、岡山県のイチゴでは今年
> アザミウマの発生は少ないようなので、除草だけによるのか少し気になりって
> いますが。
>
>
> 永井 一哉 (Nagai Kazuya)
> (自宅)709-0854 岡山県赤磐郡瀬戸町江尻1118-2
> TEL:0869-52-2921, nagaikazuya@mx1.tiki.ne.jp
> (勤務先)
> 岡山農試 野菜・花研究室
> 709-0801 岡山県山陽町神田沖1174-1
> TEL:0869-55-0271、FAX:0869- 55-1914
>
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