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[IPM:802] Re: ハモグリバエ。



こんにちは。宮大農学部
大野です。

奈良さま IPM 皆様へ

 朝返信しようとしたのですが、サーバーの調子が悪くて、おそくなりました。
宮崎のトマト農家も、同じようにラノーテープを設置するとマメハモが少ないということ
を言ってます。土着天敵が働いている可能性は高いのですが、データ的にはなんとも言え
ないところです。

 ただ、ラノーテープは選択的農薬(天敵に影響のない農薬)なので、当然と言えば当然
のことかなと思います。この場合、トマトで他の害虫にも選択的農薬が使われている状況
がないと天敵の働きは引き出されませんよね。

 ラノーテープを設置すると天敵が働くというより、導入、土着天敵を問わず天敵利用を
考える施設ではラノーテープを組み込むことでIPM体系が構築できるということだと思
います。

 ラノーテープでむしろ心配なのは、コナジラミ類にラノーに対する感受性低下や抵抗性
が生じないかということです。理想的には、コナジラミ類に対してラノーテープ+天敵
(ツヤコバチ)あるいは他の選択的農薬(アプロード水和剤)を考えていく必要があるか
と思います。皆さんすでに考えておられることかもしれませんが。

>                      
>ラノ−テ−プを設置すると、コナジラミ類は当然ですが、マメハモグリバエの発生が
>少なくなりませんか。
>
>昨年度のトマトの試験に総合防除を組込んで行ったところ、前年までマメハモグリが
>多発生していたハウスでも年内1〜2回の茎葉散布で済みました。栽培期間は9月中
>旬〜5月末と10月〜6月末です。昨年度は県内でマメハモグリの発生注意報がでた
>ぐらいですので、気象要因ではないと思います。ただ、こちらのトマトの試験圃場は
>すべてラノ−テ−プを設置しましたので、設置しなかった圃場との比較はできません
>でした。しかし、現地の設置農家でもそのような現象があるようです。
>コナジラミの防除を控えた結果、マメハモグリバエの天敵が増えたのではと考えてい
>ますが、みなさんのところではどうでしょうか。
>
>                       大分県農業技術センタ−  野菜
>部  奈良 絵美>
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大野和朗  (Kazuro OHNO)
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宮崎大学農学部食料生産科学科 応用昆虫学研究室
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key words:IPM, Biological Control, Insect Ecology
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