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[IPM:980] Re: Re 松永IPM:978 恥ずかしかった環境goo



こんにちは。宮大農学部
大野です。

田中さん、松永さん,IPMMLのみなさん

 さぼっていてすみません。土着天敵でも戦えますということで、大野からの紹介で
す。

以下の点だけコメントです。

>>(3)土着の天敵では戦えない無法地帯。・・・土着の天敵を保護したりして,
>>けっこうやれる・・・既成概念を岡山の永井さんがひっくり返しちゃった・・・
>$$$ さっきのコハちゃんも可能性があります。バンカープラントなんていう
>手もあるし・・・。永井さん,大野さん,今書き入れ時だろうけど,なんか書いて
よ。

 畑の回りの環境も含めて、私達の生活を取り巻く環境(生態系)には多種多様な天
敵がいます。その天敵達をうまく使う方法として岡山農試の永井さんが提案されたの
が露地ナスの憎き害虫ミナミキイロアザミウマやその他のナス害虫を防除する技術で
す。

 ポイントは天敵に影響の少ない農薬を使うことで、周辺環境からなす圃場に飛んで
くる天敵(この場合はアザミウマ類の有力天敵であるヒメハナカメムシ類)を保護す
るという方法です。この方法(アイデア)に飛びついて大野が福岡県の農家圃場10
箇所でやった実証試験では、ミナミキイロアザミウマへの防除回数平均20回をゼロ
もしくは1回くらいに抑えることが可能になりました。

 農家の人に良く言うのですが、天敵など俺の畑で見たことないという方、そもそも
天敵が生きていける畑になっていないということを認識してもらうことが必要です。
これは頭ではなく、上記のような実証的な試験で自分の畑で実感する方が良い。

 少し砕いた説明すると、
 まず「土着天敵で戦えない無法地帯」、保安官的な天敵が機能しないのは、天敵に
影響するような農薬が使われているからです。天敵に影響のない農薬を使うことで
(現段階では農薬は必要です)、結果的に無法地帯ではなく、生き物のつまり生物界
のルールが通じる世界を作れるのです。

 ちなみに、マメハモグリバエやトマトハモグリバエでも土着の天敵(ここでは農家
の畑周辺の天敵と考える方が良いですね)を使って防除できます。ここ、宮崎の清武
町ではナス農家さんたちが今年から取り組みを始めました。なかなか安定した結果で
す。

 コメント長すぎるかもしれないので、このへんで。田中さん、これでOK?


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大野和朗  (Kazuro OHNO)
〒889-2192 宮崎市学園木花台西1−1
宮崎大学農学部食料生産科学科 応用昆虫学研究室
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