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[IPM:1725] Re: この病気は何 ?
関塚様、皆様
本多@野菜茶研です。
At 18:43 06/03/14, you wrote:
Ken-ichiro Hondaさん、こんにちは。 西湘行Cの関塚です。
>糸状菌病ですね。
>一番可能性が高いのは、バーティシリウム・レカニでしょうか。
>バーティシリウム・レカニなら、微生物製剤としても市販されています(商品
>名:バータレック等)。
>ハウス内の湿度が少し高いと発生しやすいと思います。
似たような症状のものは、注意深く見ていると時々、見かけますね。
私は今、管内の展示圃の調査を時々手伝っているのですが、アブラムシらしき
ものにカビが生えているのを見かけます。
ところで、バーティシリウム・レカニって、生きているアブラムシだけに寄生
するのでしょうか?
生きた虫に胞子が付着して菌糸が進入し、死に至らしめると記憶しています。
死んだ虫には付かなかったと思います。
>>意外とアブラムシにとっては重要な病気だと思いました。
>>なにせ、写真のムギにはほとんどアブラムシが居なくなりました。
>
>流行すると、アブラムシが全滅することもあります。
全滅するような時って、かなり湿度が高い時ですよね?
イチゴは良く知らないのですが、バラだと「べと病」の発生が相対湿度で90%
前後のところで激発するラインがあります。
バーティシリウム・レカニの散布手引きに「本剤の効果を十分に発揮させる
ためには、散布後半日〜3日間にわたって施設内を温度18〜28℃、 相対湿度
80%以上に保つことが望ましいため、」というのがあり、それはうっかりす
るとやばいじゃ〜んと思った記憶があります。
散布後の胞子が発芽し、虫体に侵入する際一定以上の湿度がないと侵入成功率
が低下するのだと思います。
一時的にでも相対的に高い湿度条件を設定することは、他の病気や栽培管理上
難しい場合もあるかもしれません。
余り湿度を上げなくても、こうした寄生菌の寄生率を向上させるような技術開
発も行われていると聞いています。
どなたか詳しい方がおられましたら、補足していただければ幸いです。
本多健一郎@野菜茶研
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関塚 知己(sekizuka tomoki)<sekizuka.ig1a@xxxxxxxxxxxxxxxx>
神奈川県西湘地域県政総合センター農政部地域農政推進課
神奈川県小田原市荻窪350−1 〒250−0042
電話0465−32−8000、FAX0465−32−8111
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Ken-ichiro Honda
Lab. Entomology
Dept. Fruit Vegetables
National Institute of Vegetable and Tea Science
National Agriculture and Bio-oriented Research Organization
360 Kusawa, Ano-cho, Tsu-city, Mie 514-2392 JAPAN
Tel: 059-268-4644, Fax: 059-268-1339
E-mail: khonda@xxxxxxxxxxx
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