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[IPM:198] Re: ハモグリバエ類の農薬登録について
日植防 石塚さんへ
静岡の小澤です。
現在はチャの病害担当となってしまったので、あまりえらそうなことはいえませんが
・・・・。
> 現場で実際に防除する際、このハエがマメなのかナスなのかはたまたトマト
> なのかを十分確認して散布出来るのかと言う事が心配です。
しかし、防除効果の点ではナスかマメかが最も重要です。ナスなら普通の有機りんで
十分効きますが、マメだとそうはいかない。現場から「ハモグリバエ類」で登録とっ
てるのに効かなかった、というクレームがでたときに、「実はこの薬はマメハモには
あまり効かないんです」という説明をしなければなりません。
> アブラムシやハダニ、アザミウマなどで、剤の種類(特性)によって、明らかに
> 感受性の異なる場合にはそれぞれ効果の確認できた種についての登録を
> 取っていますが、概ね効果が確認できる場合には「〜類」と言う形での登録が
> 取れるよう働きかけています。
天敵は「ハモグリ類」でいいと思います。
> まあナスやトマトにしか効かない剤は登録されないと思いますが。
侵入したらアブラナ科野菜などで大問題となることが予想されるレタスハモグリバエ
がでた場合、在来のナモグリバエなどを対象にした効果試験で「ハモグリバエ類」と
して登録をとった薬剤が役に立つとは思えませんが。
> こういった考えで登録を進めると何か問題が出るでしょうか?
結局はケースバイケースで考えるしかないと思いますよ。「ハモグリバエ類」での登
録をすすめるのでしたら、原則としてマメハモを対象に効果試験をしてもらうのが賢
明と思います。
静岡茶試 小澤朗人