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[IPM:239] Re 渡邊235カルテ募集
渡邊さん,木浦さん,みなさん
羽曳野田中寛です。
At 18:39 00/09/20 +0900, 渡邊235 wrote:
>2)記入用紙ではないが,該当する項目がだいたい入った情報を持っている。
>・・・渡邊のところでその情報を入力してもよい,とおっしゃる方はどうぞ渡
>邊宛送付ください。なお,この措置は来年3月までは継続しますが,その後につ
>いては幹事会で検討したいと考えています。
$$$ 金田商店から以前のスタイルで預かっていたデータ2件(他の仕事に
まぎれて延び延びになっていました)を試験送付します。アルバイトの
入力者がおられるとのことで,うんと単純化してみました。これでも
よろしいか? これだとデータ集計も合わせて1カルテあたり20〜30分
程度で作成できて(ブラウザ入力の半分)ホントに助かります。ブラウザ
入力についても,現在の栽培・資材利用情報をこんな程度に単純化
すれば(資材処理情報や結果・考察と同じように),もっと迅速に入力
できると思われます。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
天敵カルテ
記入年月日:2000.9.24
氏名:金田幸雄
都道府県名:大阪府
市町村名:堺市
圃場名:TN
対象害虫:マメハモグリバエ,ナスハモグリバエ
使用資材:マイネックス(イサエアヒメコバチ125+ハモグリコマユバチ125/ボトル)
作物:トマト
品種:サンロード
圃場環境:ビニールハウス
天敵使用面積:10a
栽植密度(株/10a):−
間口×奥行×棟高(m):−
水耕・土耕:土耕
加温:無加温
定植:1996年2月26日
収穫:−
評価・利用経験:3,5,9,1
資材処理情報
4/1マルハナバチ
5/16カスケード乳剤
5/21マイネックス1ボトル
5/28 〃
6/4 〃
結果・考察
調査対象:5〜7段果房複葉
調査結果(複葉あたり数値),60複葉調査
被害痕数 生存幼虫数(黄色) 被寄生幼虫数(褐色)
5/22 45.6 13.4 1.1
5/28 67.3 8.5 5.0
6/4 83.7 0.5 18.2
6/10 63.4 3.8 8.1
6/19 88.4 0.4 9.6
6/26 59.1 0.1 11.3
7/3 64.3 0.1 13.9
天敵放飼前のトマトの下位葉はハモグリバエ食痕が非常に多く,光合成ができないく
らいの状態であったが,放飼1か月後には生存幼虫数が減り,全体的にトマトの茎葉
,果実の状態もよくなった。減農薬を要求する生協出荷農家であり,結果にはそこそ
こ満足している。なお,マイネックス処理時に土着寄生蜂による被寄生幼虫が少し見
られた。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
天敵カルテ
記入年月日:2000.9.24
氏名:西山敏雄
都道府県名:京都府
市町村名:園部町
圃場名:YY
対象害虫:ワタアブラムシ
使用資材:アフィパール(コレマンアブラバチ500/ボトル)+アフィデント(ショク
ガタマバエ1,000/ボトル)
作物:オクラ
品種:−
圃場環境:ビニールハウス
天敵使用面積:6a(2a×3棟)
栽植密度(株/10a):
間口×奥行×棟高(m):
水耕・土耕:土耕
加温:無加温
定植:1998/6/10
収穫:
評価・利用経験:3,5,2,1
資材処理情報
定植時にムシコンマルチ設置
6/17アフィパール1ボトル+アフィデント1ボトル
7/1 〃
7/1試験区でムシコンマルチ除去(慣行区はそのまま設置)
薬剤散布なし
結果・考察(各区9株×2葉=18葉調査)(単位は虫数/18葉)
試験区 慣行区
アブラ ハチ タマ アブラ ハチ タマ
6/17 680 3 1 430 4 1
6/24 900 3 2 580 4 2
7/1 1460 69 2 800 13 0
7/8 2180 98 10 1800 10 19
7/15 2050 80 7 1600 3 47
7/22 170 0 2 260 0 0
7/29 27 3 0 130 0 0
アブラ:ワタアブラムシ虫数,ハチ:アブラバチによるマミー数,タマ:ショクガタ
マバエ幼虫数
1.
放飼前に土着のアブラバチのマミー,ショクガタマバエ幼虫を確認,6月24日のアブ
ラバチとショクガタマバエは土着のものか放飼したものかどちらか不明。
2.
2回目放飼後の調査で,アブラバチのマミーは試験区で,ショクガタマバエ幼虫は慣
行区で多く見られた。
3.
7月8日,15日の調査で,ヒメテントウ幼虫,クサカゲロウ幼虫,ヒメハナカメムシ成
虫,幼虫,タカラダニ類などの土着天敵が多く見られた。
4.
7月22日以降はアブラムシが突然減少した。天敵も見られなくなった。暑さのせいか?
5.
7月22日の調査でアブラバチのマミーから二次寄生蜂(アブラコバチ?)の羽化穴を
確認。
6.
7月15日,22日の調査で,ショクガタマバエ幼虫がマルチ上で死亡しているのを多数
見かけた。
7.
試験者(金田幸雄,西山敏雄)の無知でマルチを取り除いたところ,オクラの生育が
悪くなり,農家に迷惑をかけたことを反省しています。
8.
来年はクロマルチを使用し,マルチの上に土を置いて天敵放飼を予定している。
9.
農家は昨年までのアブラムシ被害と比べて50%くらいの発生量だったので,たいへん
満足してくれた。
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田中 寛 (たなか ひろし)
大阪府立農林技術センター病虫室
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