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[IPM:366] Re: 農林技術新報の記事について



みなさま,石井様

渡邊です

> 11/15付けの農林技術新報(1556号)の7面の記事でIPMについてすごい
> こと書いてあります。表題は「IPMなどにうつつを抜かす愚を認識せよ」です。

 私は職場を異動してからこの新聞を見る機会がありませんが(読みたいとも思
いませんが),以前からこのような論調を盛んに繰り返していましたね。
 いちばんわからないのはIPMのどこに問題があるのか具体的にいつも示さないこ
とです。農薬を含む資材を効率的に利用して病害虫リスクを削減するのは,農業
経営者として当然のことです。また生産物の評価をなるべく高める努力をするの
はこれまたきわめて当然ですよね。そういった経営努力にさえ問題があると言い
たいのだとすると,筆者はいったいどういう立場の人で,なにが気に入らないの
でしょうか。
 この論旨からすると「農家は黙って言われたとおりに(誰が言うのかな?)農
薬を使っておけばよいのだ。消費者はどんな資材が使われているかなど詮索せず
に黙って購入しろ。」と言いたいのでしょうか。なんだか戦前のようですね。

 また,この記事の執筆者は明記されていたのでしょうか(だれかを知りたいわ
けではありません)。ときどき無記名でこのような記事を読むことがありますが,
まったく無責任です。また教科書を書いているような著名な方の意見として同様
なものが載ることもあり,こちらは読んでいて大変残念に思うことがあります。


渡邊 朋也 (わたなべ ともなり)
農業研究センター研究情報部
モデル開発研究室
〒305-8666
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Phone 0298-38-8986  Fax 0298-38-8551
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