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[IPM:598] Re: IPM のコンセプトの整理
こんにちは。宮大農学部
大野です。>
> で、何が言いたいかというと、IPMを謳う場合、防除には必ず根拠が必要になる
>のではないかということです。現在の幼虫密度がこれくらいだからとか、去年の
>発生量がこれくらいだったからとか、いう根拠です。
>
> それがきちんと整理されていなければ、いままでの総合防除と変わらないこと
>になるのではないかなあと思うのです。
>
> 逆に、根拠がきれいに整理できたら今までどおりの防除でもIPMなのか?
>
> 謎は深まります。
>
> 暦ではなく、メニューによる防除体系の確立ということでしょうか。
>
> たとえば、比較的病害虫の少ないさといもの場合、ハダニは1葉あたり何千頭
>いても実害なしとか、ハスモンヨトウなら1葉5頭で要防除とか防除のメニュー
>を整備します。そして、もしその水準を超えなければ無農薬栽培でも目標収量を
>確保できるとします。そうなれば、天敵もフェロモンディスペンサーも使わない
>としても、さといもの IPMは完成したといっていいのでしょうか。
>
> 現場では、IPMと他の課題(上の表など)が錯綜していて、植防担当者ですら混
>乱しています。
小林様
試験センターの監督中の休みなので、後から改めて意見だしますが、混乱というか曖
昧なのは、要防除密度などの数値が実態として出せないことです。現場で考えるとき、こ
れくらいで農薬をかけるという密度は、極論すると農家それぞれで微妙にことなるものか
もしれないと思っています。
アザミウマで言うと、100葉に1頭幼虫がいるだけでもきっちり散布する模範的化
学防除農家もいますし、50頭くらいで、防除する農家もいます。じゃあ〜現場の指導を
どうするんだということですよね。 つづきは後で、送信します。
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大野和朗 (Kazuro OHNO)
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