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[IPM:952] Re: テントウムシ



藤條 純夫様

お久しぶりです。
中央農研の本多です。

----- Original Message -----
送信者:藤條 純夫 <tojos@cc.saga-u.ac.jp>
宛先:<IPM@ml.affrc.go.jp>
CC:
送信日時:2002/05/08
件名:[IPM:951] Re: テントウムシ

> IPM-ML皆さま
>  
>  卒業生から、仕事先の植物工場にアブラムシが飛来し、繁殖して
> 困っているそうです。農薬は使いたくないそうです。
>  テントウムシを駆除に使えないかとの相談ですが、私はテントウムシを
> 扱っている業者を知りません。
>  ご存知ないでしょうか。また、扱っている業者がないとした場合、よい
> 駆除手段はあるでしょうか。

 テントウムシを飼育・販売している業者は寡聞にして知りません。以前玉川大学で人工飼育の研究を行っていたような記憶があります。
 アブラムシに有効な市販の天敵農薬としては、アブラバチやヒメハナカメムシなどがあります。アブラバチは寄主となるアブラムシが限られるので、アブラムシの種類を確認する必要があります。ヒメハナカメムシが植物工場の人工環境下で有効に働くかどうかは不明です。
 植物工場のような閉鎖系では、そもそもアブラムシが出てから対策を講じるよりも最初からアブラムシが侵入しないようなシステムを構築することが先決ではないでしょうか?
 換気のために外気を入れる必要のあるガラス室やビニールハウスとは異なり、植物工場では外気から完全に遮断できるでしょうから、出入りする機材や人間をきちんと管理すればアブラムシが侵入することなどあり得ないと思います。アブラムシやハダニを防ぐだけならば、半導体工場ほど徹底的なシステムにする必要はないでしょうが、それなりの防疫体制は必須です。
 不幸にして一部の場所に侵入が起きた場合は、侵入された部分を隔離し、被害を受けた植物を廃棄することが最も簡単で再発の恐れの無い防除法だと思います。

本多健一郎@中央農研