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[IPM:1115] ハウス密閉物理的防除Re 藤澤1114 アブラムシ尻振りダンス



藤澤さん

羽曳野田中寛です。出張してました。

At 14:09 03/01/20 +0000, you wrote:
>・・・苺の収穫後、灌水をして、ビニールハウスを密閉・・・
>・・・防除・・・可能性ありと感じました・・・
$$$ 面白いやり方と思います。ミナミキイロアザミウマの全盛期に
和歌山県の東さんらがハウス密閉による防除を試み,46〜47℃で
(全滅は無理だけど)かなり密度を減らせると報告しています
(今月の農業1990年5月号)。

$$$ 最近では野菜茶研の北村さんがミカンキイロアザミウマの
成虫は45℃40分,47.5℃30分,幼虫は45℃60分,47.5℃40分で
死滅すると報告しています(今月の農業2000年6月号)。

$$$ ちなみに,田中はマメハモグリバエの幼虫が46℃3時間,48℃
30分で死滅し,シュンギク収穫後の地表面ビニール被覆(晴れの日
1日ビニール1枚敷)が実用的であることを報告しています(タキイ園芸
新知識野菜号1999年9月号;詳細なデータは応動昆2000年44巻)。

$$$ 天敵に対する高温の影響はあまり研究されていないようですが,
藤澤さんの報告からみると,害虫より高温耐性があるかもしれない。
作物に対する悪影響なんかも考える必要があるけれど,微調整が
できる人なら,藤澤さん流のやり方は十分に実用的かと思います。
今後詳しい試験をする値打ちがあります。

・・・物理的防除は面白いし,天敵と組み合わせるともっと面白くなります。
藤澤さん,面白いアイデアと知見,多謝々々(^o^)。
・・・ただ,画像ファイルが1〜2MBもあって,ブロードバンドでない人は
ちょっと可哀想です。もう少しファイルを小さくされるほうがいいかも・・・。

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田中 寛 (たなか ひろし)
大阪府立食とみどりの総合技術センター(2002年4月1日改称)
都市農業部総合防除グループ
〒583-0862 羽曳野市尺度442
Phone: 0729-58-6551(内249)
Fax: 0729-56-9691
E-mail: hiroshi-habikino.tanaka@nifty.ne.jp
   (2nd): h.tanaka@afr.pref.osaka.jp
田中寛Business page: http://homepage2.nifty.com/hiroshi-habikino/
天敵カルテ: http://www.tenteki.org/
環境goo紹介記事: http://eco.goo.ne.jp/bn/index_science.html 第25回
KTSOS害虫文献データベース: http://riss.narc.affrc.go.jp/ktsos/
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