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[IPM:1361] Re: オンシツツヤコバチは大丈夫か



藤澤様
オンシツツヤコバチのマミーの写真を拝見しました。放飼してから50日ほど経過
しているので、放飼したマミーから羽化した成虫の寄生によりできたマミーと思
われます。左から二つのマミーは成虫が羽化しているように見えます。羽化して
いる場合は光に透かすと中が空洞ですし、ルーペで見れば成虫の脱出穴がわかり
ます。マミーになってから死亡した場合、生死の確認は解剖するか、正常に羽化
したマミーとの比較でしかできません。石井さんのメールにあるようにスピノエ
ースはオンシツツヤコバチの成虫に毒性が強く残効も42日あるようです。スピノ
エースの散布時期から見て、羽化した新成虫がスピノエースの影響で死亡した可
能性がかなりあります。スポット散布をされていれば生き残っているかもしれま
せん。マミーの内部のオンシツツヤコバチ蛹に対する影響は不明ですが、羽化し
た成虫が死亡してしまうとその効果は期待できないのではないでしょうか。
中央農業総合研究センター・生物防除研・矢野栄二

> IPM−MLの皆様
>  イチゴ農家の藤澤です
> 
> 今日、写真のようにオンシツツヤコバチのマミーを発見しました。
> エンストリップを放飼したのは、2月24日で、これまでずっと
> 観察していたのですがマミーが見つからす、もうダメだとあきらめて
> いました。それが今、放飼したイチゴとその周りの数株に発見出来
> ます。 やった! という気持ちです。
> 
> でも、実はこのイチゴには3月21日にスピノエースの8000倍を
> 散布してしまいました。オンシツツヤコバチは大丈夫でしょうか?
> 自分としては、生き残っているように思えるのですが、写真のマミー
> をみて生きているのか死んでしまったのか分かるものでしょうか?
> 
> 今回、天敵の援護射撃をする化学農薬の散布法が重要に思いました。
> スピノエース散布を15000倍くらいでやれば良かったなあ・・・。
> なんて思いました。
> 
> 
> (静岡県三島市 藤澤 鎭生 sizuo@tokai.or.jp )
> 
> ------------ 投稿されたメッセージ終了 --------------
> 画像などは次のURLにあります。
> URL: http://www.tenteki.org/ml/ipm/images/sizuo@tokai.or.jpCG81ZH.
> html
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