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[IPM:1403] ニジュウヤホシについて 、再度教えていただきた いのですが、、
姫路の山下です。
先日の「ニジュウヤホシ」の件につき、宮崎大学農学部の大野さんから返事をいただきました。
てっきりIPM・MLだと思いこみ、それに対するレスを書こうとしたら「山下個人宛」でした。
IPM・ML用の文面で準備していましたので、
「うーん、弱った。。。。。多分大野さんの書かれたもの(検索の結果)をみれば、
返信に大野さんからの「私信」をコピーしてしまってかまわんだろうと、勝手に判断して書きます。
大野さん、ごめんなさい。
まず、大野さんからの「私信」です。(一部略してあります)
********
こんにちは。宮大農学部
大野です。
山下さま
ニジュウヤホシテントウの天敵は寄生蜂など何種かいるようです(久留米医大の河内さ
んの研究論文あったと思います)。
ただ、大野も200本の露地ナスをせっせと作っていますが、この害虫については天敵に
多くを期待できないように思います。
他の農家さんも合ピレや有機リン系の農薬を散布しているのかもしれませんが(登録
は?)、これを散布するとアザミウマの天敵であるヒメハナカメムシ類が死滅し、アザミ
ウマの発生を促す結果となります。
(中略)
露地ナスでの天敵保護については、大野和朗あるいは永井一哉の名前と露地ナスで検索
されたら、いろいろ情報がヒットします。取り急ぎ連絡まで。
*******
ここから、山下のレスです。
露地ナスを200本と聞いて、まいったまいったです。
実は、僕は60本あまりしか作っていません。40メートル畝(畝幅1,35メートル)が二本です。
だから、最初ちらほら見かけた時に、ナスの木もまだ小さいから、
丹念につぶして廻れば、ある程度の密度に抑えられて、そこそこ売り物になるナスが出来ていたかもなあと言う気が
しています。ところが、今年は定植直前から、アブラムシがオクラとナスに発生し、苗を植え付ける時にオレート液
剤にどぼ漬けして植えました。それで一時はしのげたのですが、しばらくすると大発生の憂き目にあってしまいまし
た。
アブラムシの方に気をとられ、また田植えやらでそれどころじゃないと言うこともありました。
ただ、アブラムシに関しては、アブラムシが汁を吸って作物にダメージを与える以上に、作物の方が育つ勢いがあれ
ば、何とかなるだろうという気持ちでいました。どこでどうなったか、オクラなどのアブラムシは、どこかえ消えて
いなくなってしまい、ダメージから立ち直れない数本をのぞいて、いい実をつけてくれています。
だいたいの作物については、そのイメージで今までやってこれていました。
イネの雑草害についても同様です。
要するに作物が健康で生き生きと育つ勢いさえあれば、何とかなるものだと、、、
(もっとも、これは、僕が家の横の直売所をメインに直売しているから言えることですが、、、)
ところが、ニジュウヤホシばかりは、ちょっと勝手が違うようです。
どうもねずみ算的に増えてきます。
あまりにひどく、葉もボロボロになってきて、樹勢も弱ってきているので、
今日畝間に水を張り鶏糞を追肥して、ばっさり剪定しました。
剪定しても、新葉や新しい花にニジュウヤホシが次々たかるため、あまり期待できませんが、、
さて、お聞きします。
貼付した写真の1枚目は、ナスの実に食い入ったニジュウヤホシです。
2枚目の葉裏の黄色い卵はニジュウヤホシの卵でしょうか?
(僕のデジカメでは、これ以上接写するとピンぼけになってしまいます。)
写真に撮ろうと思って探したけど見つからなかったのですが、赤とオレンジと茶色の中間色の(?)色をした卵も
あったのです。そちらの方は、卵同士の間隔が少し開いていました。
この卵は、見つけた時に葉っぱをちぎって葉っぱごと落とせば、卵は死ぬものでしょうか?
それとも、手でひねりつぶさないとダメなものでしょうか?
また、葉裏には、白っぽい色をしたニジュウヤホシの幼虫(?)がいるのですが、彼らは、葉っぱを剪定して切り落
とせば、かなりダメージを受けてくれるものでしょうか?
ナスにかぎらず、葉の裏に産み付けられた卵を見るたびに、これは何の卵やろか?もしかして「天敵(益虫)?」な
どと思いながら、ひねりつぶしています。虫の図鑑に卵の写真もあればありがたいなとよく思うことがあります。
040707ニジュウヤホシ.jpg
葉裏の虫.jpg