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[IPM:1576] Re: セイタカアワ ダチソウとオ ンシツコナジラミ



こんにちは。宮大農学部
大野です。

 藤澤様、本多様

 本当に壮観な写真です。これだけ寄生しているのは感激的でもあります。
 コナジラミの発生密度を低くするという意味で、以前からセイタカアワダチで天敵個体群を維持する
なんてことはできないかと考えていますが、藤澤さんの写真を見ると結構寄生率結構高そうですね。写
真右上には、コナジラミを捕食しているようなヒメハナカメムシ幼虫(黄色太めの)も写っています。

 オンシツツヤコバチはオンシツコナジラミだけを攻撃しているのかもしれませんが、天敵発生源とし
てセイタカアワダチソウをプラスの存在にできたら興味深いですね。もちろん、施設に放飼した天敵が
野外で定着するというのは、「生物農薬」として問題かもしれませんが。

 
>藤澤様
>
>興味深い写真を見せていただき、有り難うございます。
>ツヤコバチのマミーがビッシリというのは壮観ですね。
>オンシツコナジラミはトマト黄化葉巻病を媒介しませんので、ウイルス媒介と 
>いう点では問題はありません。
>むしろトマト農家が栽培をやめる時、ウイルスを保毒したシルバーリーフコナ 
>ジラミをハウス外へ出してしまうのが黄化葉巻病の伝染環を継続させてしまう 
>原因になります。
>トマト作の終了時には、ハウスを密閉して温度を上げ、シルバーリーフの成虫 
>を殺すとともに、トマトの残渣はすき込むか乾燥させてから搬出するようにす 
>れば、ウイルスの流行を抑える上で効果的です。
>
>本多健一郎@野菜茶研
>
>At 10:07 PM +0900 05.7.8, sizuo@xxxxxxxxxxx wrote:
>>このメールは天敵カルテのWWWページから送信されました。
>>天敵カルテはこのメッセージが本人によって送信されたも
>>のであることを保証するのもではありません。
>>
>>------------ 投稿されたメッセージ開始 --------------
>>IPM−MLの皆様
>> 苺農家の藤澤です
>>
>>苺の収穫は1ヶ月前に終わったのですが、まだ後片付けが続いています。
>>ビニールハウスの回りも、春になってから3回ほど草刈り機で雑草を
>>刈り取ったのですが、ご覧の通りです(1枚目の写真)。
>>
>>苺は、ビニールハウスを密閉して枯らしたのですが、外のセイタカアワ
>>ダチソウにオンシツコナジラミとツヤコバチのマミーがビッシリ(2枚
>>目の写真)。
>>
>>静岡県三島市のトマト農家でもトマト黄化葉巻病が大問題になっていま
>>す。自分の苺ハウスから飛び出したオンシツコナジラミとツヤコバチは、
>>トマト黄化葉巻病にとってどんな影響があるのだろうかと心配になりま
>>した。「いちごのオンシツコナジラミを野外に出すな!」と言われたら
>>凄く難題です。でも、天敵を使っていたらどんな物なのかと思いました。
>>良い効果があると良いのですが・・・。
>>
>>
>>(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生)
>>
>>------------ 投稿されたメッセージ終了 --------------
>>画像などは次のURLにあります。
>>URL: http://www.tenteki.org/ml/ipm/images/IPMqpMadH.html
>>画像は全部で 127653 バイトあります。
>
>
>-- 
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>        Ken-ichiro Honda
>        Laboratory of Entomology
>        Department of Fruit Vegetables
>        National Institute of Vegetable and Tea Science
>        Ano-cho,  Age-gun, Mie 514-2392 JAPAN
>
>         TEL  : 059-268-4644
>         FAX  : 059-268-1339
>        e-mail: khonda@xxxxxxxxxxx
>         nifty : PGA01661@xxxxxxxxx
>--------------------------------------------------------------
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2004年11/29-30開催;天敵利用研究会宮崎大会事務局
楽しく快適な農業と食料生産を目指して天敵利用を進めます
手続き等詳しくは、こちらへhttp://www16.ocn.ne.jp/~tenteki/
大野和朗  (Kazuro OHNO)
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宮崎大学農学部食料生産科学科 応用昆虫学研究室
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