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[IPM:1718] Re: チリカブリダ ニと同定され て



藤澤様・皆様

東海物産の浜村です。
1週間留守にしていましたので、メールを読むのが今日になってしまいました。

納得がいかない時は疑ってかかる、これは大切な事と思います。藤澤さんの
旺盛な知識欲の原点で、大いに結構と思います。

チリカブリダニは紛らわしい種類が日本にはいないので、写真から絶対的な
自信はあったのですが、それはこちらの考えで、どなたか私以外の方に同定
してもらわないと、藤澤さんを完全に納得させることはできないだろうと考えて
いました。 その意味で、多々良さんがプレパラート標本を作って同定していた
だいたことはありがたいです。

実際にチリカブリダニが発生して活躍していることから、次の3つの可能性が
考えられると思います。
①2004年春に放飼したチリの子孫が生きのびていた。
 ハウス内に通年的にイチゴあるいはハダニの寄生できる植物が存在すれば
ありえることと思います。
②ハウス内のイチゴが完全になくなる時期が長期にわたるとすれば、一度
ハウス外の雑草等で生きのびたチリが再びハウスに入り込んで繁殖した。
③考えにくいですが、ミヤコカブリダニの製剤にチリカブリダニが紛れ込んで
いた。

①の可能性はありうるのかどうか。つまりイチゴの作型やランナーを取ったり
育苗したりと、イチゴは年中ハウス内にある状態かどうかを教えて下さい。

      浜村徹三
----- Original Message ----- From: "Shizuo FUJISAWA" <sizuo@xxxxxxxxxxx>
To: <IPM@xxxxxxxxxxxxxx>
Sent: Wednesday, March 08, 2006 11:06 PM
Subject: [IPM:1715] チリカブリダニと同定されて



浜村様 IPM−MLの皆様
 苺農家の藤澤です

浜村さんの写真による同定で、ホントそうなのという思いがありました。
ホント失礼な話ですね。

なぜか納得できず、どうしてチリカブリダニが自分の圃場にいるの? という思いが

ありました。
チリカブリダニ(スパイデックス)は、2004年2月26日、3月6日に放飼して


以来、まったく放飼していません。

そこで、同じカブリダニを同定していただきました。
苺の葉を手でちぎって、ビニール袋へ、という簡単な依頼です。

と言うわけで、
静岡県農業試験場の多々良さんからの同定結果です。
---以下、多々良さんのメールから引用----
本日届いたイチゴについているカブリダニをプレパラート標本にして検鏡しました。

その結果、チリカブリダニとミヤコカブリダニが確認できました。
プレパラートを作成したのは10個体だけですが、この範囲では土着種は認められませんでした。
---以上終わり-------------------------

そこで皆さんにお願いです。
天敵農薬のミヤコカブリダニを放飼していて、チリカブリダニを見つけました。という人は
いませんか?
自分と同じ人がいないかなあと、思います。


(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 sizuo@xxxxxxxxxxx )