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[IPM:1719] Re: チリカブリダ ニと同定され て



浜村さん、こんにちは。 神奈川県の関塚です。

>①2004年春に放飼したチリの子孫が生きのびていた。
> ハウス内に通年的にイチゴあるいはハダニの寄生できる植物が存在すれば
>ありえることと思います。
>②ハウス内のイチゴが完全になくなる時期が長期にわたるとすれば、一度
>ハウス外の雑草等で生きのびたチリが再びハウスに入り込んで繁殖した。
>③考えにくいですが、ミヤコカブリダニの製剤にチリカブリダニが紛れ込んで
>いた。

1の場合、ハウス外だとありえないのでしょうか?
藤澤さんの作型をよく理解していないのですが、イチゴは育苗期を入れれば、
栽培が通年に渡ると思います。

神奈川辺りですと、春になると次の親株候補を露地に出して育苗します。
栽培者は収穫中の株(温室内)と露地を行き来しますから、カブリダニを
運ぶ可能性は大です。
(加温中は同じ温室内にある事もしばしば)
露地の親株で夏越ししたのかな、と思ったんですが、、、

より、正確に書くと「そうだといいな」になります。


状況を説明すると、実は管内で「天敵による省力防除」を事業として取り組ん
でいます。
今年度が事業としては初なのですが、反省点として初期のハダニ密度が濃すぎ
たというのがあります。
原因としては色々あるのでしょうが、育苗期に発生したものを温室内に持ち込
んだというのがあります。
育苗期の防除の徹底はもちろんの事なのですが、今年度(昨夏)の気候もあり
難しかった、また、徹底したが故に後半に使える剤が不足した、というのが現
状です。


話が長くなりましたが、「育苗中にも使えると良いねぇ〜」という話が当然(?)
出てきたので、ハウス外の夏越しができると「いいな」と言う状況です。


自分では以下のように考えていますが、如何でしょうか?
・藤澤さんのケースでハウス外の夏越しは可能性はあるが、あまり高くない。
・同様に、育苗期(露地)でのチリは「期待はできるがあてにはならない」
(当然、天候にもよる、雨が多ければ駄目?)



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関塚 知己(sekizuka tomoki)<sekizuka.ig1a@xxxxxxxxxxxxxxxx>
神奈川県西湘地域県政総合センター農政部地域農政推進課
神奈川県小田原市荻窪350−1 〒250−0042
電話0465−32−8000、FAX0465−32−8111
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