[IPM:1774] アドバイス依頼 ：ナスのソル ゴ巻のニジュウヤホシテ ントウ解決法

[田中寛 [h.tanaka]<h.tanaka@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>]

IPMMLのみなさん

田中寛@大阪府立食とみどりの総合技術センターです。

天敵Wikiのネタですが，ナスのソルゴ巻と藤沢流悪影響目安の
両方にからむし，まずここで書いて，そのあとナスのソルゴ巻で
サブプロジェクトを建てるのがいいかと考えました。

ナスのソルゴ巻で一番の難物は，実はニジュウヤホシテントウ
（テントウムシダマシ）です。大阪泉州地域でもこれが泣き所。
初発の6月はたいしたことはなく，無視またはリン剤のスポット散布で
なんとかなりますが，生き残った虫の次世代が8月にしばしば多発。
リン剤やペルメトリンの全面散布で天敵相をこわしたくないし，
（効果があると想像される）ネオニコチノイドも天敵相崩壊が心配。
かと言って，そのままにしておくと果実被害が多発してしまいます。
スポット散布ではもはや対応できないレベルです。

ニジュウヤホシテントウは慣行防除ではほとんど問題にならないので，
効果の高い薬剤も含めて，実は情報が非常に乏しいのです。
昨年の多発時も手が回らず（試験・調査の余裕がなく），後手を引きました。

よい情報，アイデアをお持ちの方にアドバイスを乞う次第です。
主要な天敵はハナカメムシ類，クモ類，ハネカクシ類です。
・・・今日はちょっと無理ですが，近々主要害虫・天敵類の発生消長図を
天敵Wikiに掲載します。

最善策はない可能性が大なので，次善策，次々善策でもけっこうです。
・・・ネオニコチノイド剤，リン剤のうちの比較的影響の少ない剤を
選択する，というのも次善策のひとつです。

今年の夏に試してみたいと思います。ぜひよろしくお願いします。

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田中 寛　（たなか　ひろし）
大阪府立食とみどりの総合技術センター都市農業部総合防除グループ
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