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[IPM:1796] Re: 農業資材につ いた菌類



藤澤さん、こんにちは。 西湘行Cの関塚です。

こっちの方もレスが付きませんね。
不適任とは思いますが、思いつくままに書いてみます。

>微生物農薬のボトキラーなどは、毎年使っていると生き残っている菌あるのだろう。という
>話を耳にします。
>苺の炭疽病やウドンコ病が生き残っていては困るのですが、
>ビニール等の農業資材上で生き残っていると思われる菌類ってあるのでしょうか?
>可能性のある菌類を順番に教えていただけると嬉しいです。


単純に生き残るだけなら沢山あると思います。枯草菌などの芽胞は熱、乾燥に強い
そうですから、余裕ではないでしょうか?

ちなみにこれらの菌は植物に病原性がないものが多く、しかも空気中にごく普通に
存在するものです。
目に見えないだけで、我々の周辺は生物に満ちています。地球史的に見れば、彼ら
の間に動物が発生し、その中から我々サルが出てきたと言ったところでしょうか?


菌の世界は肉眼では見えない事もあってわからない事が多すぎますが、虫で言う所
の「害虫益虫その他の虫」と同じような概念は成立すると思います。
普段は菌フローラを温存する様にして、病原菌が大量増殖してしまったら菌フロー
ラを壊す覚悟で殺菌。その後は菌フローラ再構築に考慮するって感じでしょうか?


消毒用としてはケミクロンGなんて商品もあります。
あれの活用事例が、そのまま、消毒が必要な状況の説明になるかと。
ビニールだとあんまり要らないんじゃないかな?


ボトキラーはBacillus subtilisですから生き残ると思うんですが、確か移動力が
あまり無いと聞いたような。
ダクト散布が有効なのはそれ故だとか。
え〜っと、イチゴで言うとだんだん葉っぱが増えるじゃないですか。
一回撒いても次が必要のは、散布した時の展開葉上でBacillus subtilisが繁殖に
成功しても、新しく展開してきた葉面上にはなかなか広がってくれない、という意
味です。(聞いた話なので自信ありません)
これが本当ならビニール上から、必要量が供給される事は期待できないような。

居る居ない(生存可能不可能)だけではなく、量的な問題もありますよね。
害虫だって居るけど、要防除水準以下って事はあるじゃないですか。

冒頭に述べた通り、答えと言うより思いつくままに書いてみました。


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関塚 知己(sekizuka tomoki)<sekizuka.ig1a@xxxxxxxxxxxxxxxx>
神奈川県西湘地域県政総合センター農政部地域農政推進課
神奈川県小田原市荻窪350−1 〒250−0042
電話0465−32−8000、FAX0465−32−8111
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