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[IPM:1836] Re: イチゴのコバ エ



浜村様
皆様
北上 達@三重科技農研です

三重県内のイチゴ農家でのお話しということで
使命感を感じました(ご指導ありがとうございます)。

お話しの虫は「チビクロバネキノコバエ」だと思われます。
以前から散発的に発生していましたが、最近増えてきて
いるように感じます。イチゴの株に被害が出るのは見ますが
収穫した果実にまとわりついて困るというのは、初めて
聞きました。よほど多発しているのでしょうね・・・。

おっしゃるように、まず有機物が誘引源・餌になり、
これが不足すると生きた植物を加害するとされています。
しかし、イチゴでは葉柄部に食入してたりするので
餌の過不足に関わらず加害しているかもしれません。
以前はロックウールでは出ないだろうと思っていましたが
2年目以降はイチゴの根の残渣に誘われてか、発生して
被害を出しています。

防除法は難しいですね・・・。殺虫剤を使う状況であれば
ある程度抑えられるのでしょうが・・・。根部を加害している
幼虫は、さらに防除が難しいですね。黄色粘着板などで
成虫を地道に捕殺するぐらいでしょうか。

悩みながら書いている間に、既に回答があったようですが
どなたか有効な防除法をご存じでしたら、お教えください。

----- Original Message ----- From: "浜村 徹三" <t-hamamura@xxxxxxxxxxxxxxx>
To: <IPM@xxxxxxxxxxxxxx>
Sent: Friday, November 17, 2006 2:54 PM
Subject: [IPM:1833] イチゴのコバエ



IPMメール会員の皆様

東海物産の浜村徹三です。
ちょっとご無沙汰しました。今日は教えていただきたいことがあって
メールをしています。

会社の近くで、イチゴの病害虫の防除の面倒をみている農家が数軒
ありまして巡回調査をしながら、相談に乗っています。

高設栽培のイチゴで、土耕とロックウールのどちらでも出ますが、
黒いコバエ(体長3mmくらい、種名は不明)が多発生して困っています。
おそらく育苗期の有機質を餌に発生していると思われます。

被害
①幼虫が根に寄生すると株が枯れてくる。2〜3mmの幼虫が数頭
ついていて、枯れる症状は確かにあります。炭そ病などの可能性も
ありますが、一応、主犯とされています。もし本当なら立派な害虫に
なりますが、皆様はそんな経験はあるでしょうか。
②作業中に飛び回って、鼻の穴に入ってこまる。
③収穫したイチゴの実について離れず、パック後に消費者から苦情
が来る。大型の扇風機で吹き飛ばそうとしても、しがみついて離れない
そうです。

毎年少しは発生するようですが、今年は特に多いようです。
防除法ですが、昔のように有機リン剤や合ピレ剤を撒けばすぐ収まる
のでしょうが、ハチなどへの影響から使えないのが現状です。
黄色粘着板などによる捕殺はしていますが、中々減りません。

以上のことに関して、関連情報がありましたら、ご教示願います。
また、防除法についても、教えていただければ有難いです。

では、よろしくお願い致します。

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浜村徹三 t-hamamura@xxxxxxxxxxxxxxx
東海物産(株)技術普及部
〒512-0923三重県四日市市高角町2997
Tel(0593)26-6871
Fax(0593)26-9381