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[IPM:2081] ヒラタフブの幼虫がいっぱい!



IPMMLの皆様 いつも興味深い記事をありがとうございます。
 静岡浜松の苺栽培農家の橋本です。
 
12月にはいり、苺の収穫がはじまりました。
夫が収穫した苺を、私がパックづめしています。パックづめするときは、当然ですが果実をくるっと点検します。
するとヒラタアブの幼虫(農林事務所で同定済み)が、果実にペタリとついているのです。
昨日は、5匹捕獲。大切な天敵なので、苺の葉にのせてハウスにもどしました。
無加温ハウスなので夜は冷えるから、死滅しちゃうかもしれないけど・・・・。
 
11月に成虫(胴体部が黒地に白の線)がハウス内を飛んでましたが、こんなに幼虫が発生するとはびっ
くりです。
アブラバチもやってきているので、どうにかアブラムシの被害を食い止めてくれてるのかな。
この状態で春までいってくれればいいのですが、、、、、、、。春になれば無理でしょうね。
 
このヒラタアブの幼虫君に問題が、、、、、
 先日苺の地方発送を依頼されました。午前中にパックづめをし、冷蔵庫で保冷。
 夕方荷造りをしようと冷蔵庫から出して苺を確認したところ、苺の表面に幼虫君がのたりと寝そべっている
 ではありませんか。これが、先方に届いて開封された時じゃなくてよかったです。
 まだまだ 消費者にとっては、害虫とか益虫とか天敵とかは関係ないですから、虫は虫なんですから。
 
 以前、直売所のお客さんに「うちでは、天敵を放飼して害虫を食べてもらっています。」とお話したら、
 「その天敵が、苺についている時もあるわけですよね。」とちょっと敬遠した様子の答えが返ってきたと
 いう経験があります
 
 当時は気にもとめず流してしまっていましたが、今回のような事態になると天敵を導入する一方で、
 消費者には、「地球上の生き物、皆兄弟。」のような考え方を発信していかなければいけないと思い
 ました。