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[IPM:2082] Re: ヒラタフブの幼虫がいっぱい!



皆さま
桐谷です。橋本さんの「消費者にとっては、害虫とか益虫とか
天敵とかは関係ないですから、虫は虫なんですから。」の投稿
を読んで、収穫前と後では、途端に虫の位置づけが変わること
を改めて感じました。私はよくわかりませんが、収穫物の問題
は行政では保健所でしょうか。50数年前に関西で210か所の農
家、消費者の蔵や米櫃を調べた時75%でコクゾウ(虫)が見つか
りました。この時40種の害虫(?)も見つかりましたので、ど
この家にも米櫃には虫がいたのです。当時は食料も十分でなか
ったので、誰も文句は言いませんでした。今では考えられない
状況です。
食品となれば、たとえばチョコレートの包みの中に、小さな昆
虫、それも死体が入っていても、保健所に届けられて、クレー
ムがつくでしょう。被害の考えが全く違ってきます。
「地球上の生き物、皆兄弟。」は私は受け入れても、虫など大
嫌いという人には、とても理屈では無理でしょう。橋本さんの
投稿は、立場の違う人々に考える材料を提供して下さいました
。




 橋本全代 
> IPMMLの皆様 いつも興味深い記事をありがとうございます
。
>  静岡浜松の苺栽培農家の橋本です。
> 
> 12月にはいり、苺の収穫がはじまりました。
> 夫が収穫した苺を、私がパックづめしています。パックづめ
するときは、当然ですが果実をくるっと点検します。
> するとヒラタアブの幼虫(農林事務所で同定済み)が、果実
にペタリとついているのです。
> 昨日は、5匹捕獲。大切な天敵なので、苺の葉にのせてハウ
スにもどしました。
> 無加温ハウスなので夜は冷えるから、死滅しちゃうかもしれ
ないけど・・・・。
> 
> 11月に成虫(胴体部が黒地に白の線)がハウス内を飛んで
ましたが、こんなに幼虫が発生するとはびっ
> くりです。
> アブラバチもやってきているので、どうにかアブラムシの被
害を食い止めてくれてるのかな。
> この状態で春までいってくれればいいのですが、、、、、、
、。春になれば無理でしょうね。
> 
> このヒラタアブの幼虫君に問題が、、、、、
>  先日苺の地方発送を依頼されました。午前中にパックづめ
をし、冷蔵庫で保冷。
>  夕方荷造りをしようと冷蔵庫から出して苺を確認したとこ
ろ、苺の表面に幼虫君がのたりと寝そべっている
>  ではありませんか。これが、先方に届いて開封された時じ
ゃなくてよかったです。
>  まだまだ 消費者にとっては、害虫とか益虫とか天敵とか
は関係ないですから、虫は虫なんですから。
> 
>  以前、直売所のお客さんに「うちでは、天敵を放飼して害
虫を食べてもらっています。」とお話したら、
>  「その天敵が、苺についている時もあるわけですよね。」
とちょっと敬遠した様子の答えが返ってきたと
>  いう経験があります。
> 
>  当時は気にもとめず流してしまっていましたが、今回のよ
うな事態になると天敵を導入する一方で、
>  消費者には、「地球上の生き物、皆兄弟。」のような考え
方を発信していかなければいけないと思い
>  ました。 
> 



桐谷圭治

〒413-0231 静岡県伊東市富戸1020-292

ロワジール伊豆高原3-503 

Tel/Fax 0557-51-7885; E-mail kiritanik@xxxxxxxxx