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 桐谷様 
  レス、ありがとうございます。 
 「給食を食べるとき、『ただきます。』と言うのはおかしい。」と公然と言い切る母親がいたり、 
 クレーマーと呼ばれる 店頭に並べられた商品のクレームを探し出す事を唯一の楽しみにし 
 ている人が横行するこの時代。 
 第一次産業従事者が国民の90%を占めていた50年前と同じ道理は通用しません。 
 でも、「これって、おかしいよね。」とか「ほんとうは、ちがうんじゃない。」って、気がつきはじめた 
 人たちがいるのも事実です。 
 かくいう私も、30年前は、虫が大きらいでした。アブラムシがソラマメの茎にびっしりついていた 
 りしたひには、見たとたんに鳥肌がたちその場から走って逃げていました。 
 夫と知り合い、農を職とするようになり、天敵の事を勉強するようになった今では、 
 「おっ、アフラムシ君 君は元気だねぇ。」とか「お前のそのお腹、もしかしてアブラバチの幼虫が 
 入ってるのか。」とか、苺の葉の上のアブラムシに声をかけられるようになりました。 
 ちょっとづつでいいから、できることからでいいから、農家(生産者)自身が情報を発信していかな 
 ければと思い、私は物語を書くことにしました。 
 パソコン通信のおかげで文章を書くことが苦じゃなくなったし、文章を書くのは時間とか場所の制 
 限ありませんから、農作業の合間でもやっていけるんじゃないかと思ったからです。 
 人に読んでもらえるレベルの作品が書けたら、ホームページで公開したいななんて夢を描いてい  
 ます。 
                  遠州浜名湖の苺農家  橋本全代 
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