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[IPM:303] Re: 在来マルハナバチ
- To: IPM@affrc.go.jp
- Subject: [IPM:303] Re: 在来マルハナバチ
- From: Tetsuo Wada <wada@tokyo6.tomen.co.jp>
- Date: Tue, 31 Oct 2000 10:48:02 +0900
- Delivered-To: tenteki-ipm@tenteki.cgk2.affrc.go.jp
- In-Reply-To: <20001026054303.AAA28836@mx3.ttcn.ne.jp@snz-aa163.ppp.ttcn.ne.jp>
- References: <20001026054303.AAA28836@mx3.ttcn.ne.jp@snz-aa163.ppp.ttcn.ne.jp>
- Reply-To: IPM@affrc.go.jp
加藤さん、
背中が濃いキイロで途中に黒線がはいりお尻が黒いのはトラマルハナバチといいます。
結構分布が広くて北海道以外では良く見られる普通種です。
この種の増殖にちょうど成功して来週からテストするところを探していますが、だれか評価してくれる
方はいないでしょうか?
非常に美しいマルハナバチでこのマルハナ以外にはクロームイエローのコマルハナバチのオスも好きです。
どうして加藤さんがマルハナを発見するようになったかというと人間は興味を持った対象により注意が
向けられるように無意識的になるためです。
これはたとえば外車に興味があるとジャガーとかシトロエンとかが目に入るのと一緒です。
ずんぐりむっくりのタイプはそれだけではわかりません。
奇形の蜂は夏場に幼虫時期に高温下で巣が溶けて羽化するときに羽が
充分に開帳できなくて発生することがあります。
また巣内で働き蜂に攻撃されて毛が抜けてしまった女王蜂なども巣からでてくることはあります。
この原因は不明ですが、マルハナバチというのはまだどうして女王蜂が分化してくるのか
解明されていない種なのです。
ミツバチの場合はローヤルゼリーを与えることによって女王になりうるのですが
マルハナはここが謎のままです。一説には栄養状態がいいとなるといわれていますが
物質レベルでの解明はいまだなされていません。
だからどうなんだといわれそうですが、女王が巣から追い出される背景も本当のところは
わからないといいたいのです。もちろんなんらかの巣内の環境条件とか女王が発散するフェロモンなどが
減少し、働き蜂が反乱を起こすといったことが考えられます。ミツバチに比べると社会性構造がしっかり
していない、つまり、社会性昆虫として進化の過程にある、個々の集合体のような巣であるということが
いえるかもしれません。
和田哲夫・光畑雅宏
-----Original Message-----
From: "かとう農園" <kato-farm@mx3.ttcn.ne.jp>
To : "IPMmailing list"<IPM@affrc.go.jp>
Date: Thu, 26 Oct 2000 14:47:04 +0900
> こんにちは。
> 先ほど、いままで私が、見たことのない(自分だけかも)マルハナバチ風の死骸をゲットしました。
>
> 大きさは、西洋マルハナのハタラキバチくらいで、頭は、黒、肩(羽の付け根)の部分は、濃い黄色、お尻にかけては、肩に近いほ
うから濃い黄色、途中黒線1本入って、お尻の先端部は、黒です。
> 羽は、黒透明です。
> 昨日述べた、ハウスでよく死んでるずんぐりむっくりの大きめの黒っぽいタイプのハチと全く違います。
>
> それぞれに名前があるのでしょうが。
>
> やはりおととい外で花粉集めまくってたのは、西洋マルハナバチです。(かなり自信あります。)
>
> 以前、奇形っぽいマルハナバチのできそこないみたいのが、巣の近くにはいつくばってたのをみたことがありますが、今日もまた新
たな発見でびっくりしました。
> 最近、マルハナバチに関して、タイムリーすぎる感じです。なにかいやな予感が・・・・・
> では。
> かとう 農園
> kato-farm@mx3.ttcn.ne.jp
>