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[IPM:989] Re: 土着、導入天敵
松永さん、みなさん、こんにちは。
苺を生産している農家の想いです。
> しかし、この「天敵の力を利用する」から「天敵農薬を使う」には、ものすごい
飛
> 躍がある。
> 私も最初は、そこに飛躍があることに気付いておらず「虫の力を利用して減農薬
な
> んて、すごい」と単純に考えていました。でも、マルハナバチの議論など勉強する
う
> ちに、「そんなふうに、人間の都合がよいように虫を使ってよいの? なにか悪影
響
> が出てくるのではないの?」という直感的で極めて漠然とした不安が、どんどん膨
ら
> んできています。
マルハナバチは天敵ではないと思います。天敵は食料となる虫がいなければ
生育できません。天敵で種の絶滅なんて難しいし、環境は元に戻りやすい。環
境は生き物みたいな物で、育てるという気持ちが大切だと思います。育てると
いう気持ちと観察で天敵利用も可能になると思います。
> 天敵農薬やマルハナバチにめちゃくちゃ詳しいプロの一人。
> その方によれば、「天敵が有効であるという圃場試験の科学データが極めて少な
い
> (あるいは、皆無)。つまり、化学農薬よりも効果があるというデータはない」だ
そ
> うです。その方も、効果がないというのは理論上有り得ない、とはお書き添え下さ
い
> ましたが。
> データがないために、天敵メーカーはやむを得ず、環境によいというイメージ優
先
> のマーケティングをしている、というのがその方の見方でした。
天敵の方が農薬散布より効果が有る事のデータはたくさんあると思います。苺
では春になるとハダニという虫が発生します。農薬散布には制限があり全滅さ
せる事は出来ません。3週間もすれば元の量に、一ヶ月半もすると手の付けら
れない状態になります。その上抵抗性の付いたハダニが発生したりします。こう
なると農薬をいろいろ使い分ける事が必要になります。ハダニに利く農薬もいく
つか種類(系統)があってローテーションを組むわけです。こんな話を聞くと苺を
食べたくなくなっちゃいますよね。
では、天敵はどうか? 利用には問題点も多いのです。今までの農薬をそのま
ま使っていては、天敵も死んでしまいます。天敵を散布する前から気を付けてい
なければなりません。天敵について悪く言う人は、天敵利用に失敗した人が多い
のでは? 私は、失敗をしてもそれを次の成功の肥やしにしたいと思っています。
で今のチリカブリダニの効果はといいますと、苺の収穫を終えた圃場の回りにあ
る雑草にハダニが少ない、次の作の為の親株(苺)にもハダニは見あたらない。
この事で次作の苺のハダニ発生も少なくなる。と言った具合です。
それから、私は天敵は農薬とは思っていません。農薬は化学農薬だけと思ってい
ます。農薬でなければもっと安価に手に入ったり配布したり出来るだろうになあ。
と思います。土着の天敵は農薬でないもんね。
(静岡県三島市 藤澤 鎭生 sizuo@tokai.or.jp )