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[IPM:1152] テントウムシ
こんにちは、某社でクサカゲロウを扱っていた松尾幸信ともうします。初め
て投稿します。
わたしは学生の時、ナナホシテントウを扱っていました。
ナナホシテントウは幼虫も成虫もアブラムシをわっしわっしと食べます。彼
らがどのくらいアブラムシ密度を抑えているのか、非常に興味深い存在でし
た。
◎餌をあたえて飼育しておいてハウスに放す
可能です!学生の時にやりました。
室内での飼い方は簡単で、容器の中にアブラムシを葉っぱごと入れるだけで
す。もちろん、葉っぱじゃなくて、茎でもかまいません。ただし、ナナホシテ
ントウは本当に大量のアブラムシを食べます。餌不足に注意が必要です。飼育
は簡単ですが、餌を確保するのが難しいのです。それと、幼虫はよく共食いを
するので、容器一つでたくさん飼うのはよくありません。小さな容器で個別に
飼うのがコツだと思います。…とても手間がかかりますが。
◎冷蔵保存&ムギのアブラムシで飼育
冷蔵保存は短期間なら可能だと思いますが、5月までの冷蔵はさすがに難し
いカモシレマセン。ムギのアブラムシも食べると思います。餌アブラムシにつ
いてはあまり好き嫌いがないように思います。
◎ご注意
ナナホシテントウはサボリ癖があります。活動してくれるのは、春から5月
いっぱいくらいまでです。夏になって日が長くなると、草葉の陰で休眠してし
まうのです。卵も産まなくなります。その後は秋まで寝てしまいます。秋に目
覚めて活動した後、冬になると今度は寒くて動けなくなるのです。冬でも暖か
い日は、のこのこ動いています。
この性質には、もしかしたら地域差があるかもしれません。暖かい高知県で
はこんな感じですが、寒い地域では…どうでしょうね?
ナナホシテントウじゃなくて、ヒメカメノコテントウという小さなテントウ
ムシならば、夏のハウスでも活躍しているようです。小さいので密やかにです
が。
以上、失礼しました。
松尾幸信
crescent@sky.plala.or.jp