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[IPM:1781] Re: 永井Re :アドバイス依頼:ナスの ソルゴ巻のニ ジュウヤホシテ ントウ解決法



田中様、皆様
 岡山農試の永井です。
 老婆心ながら、アプロードはナスのチャノホコリダニ幼虫には登録がありますが、
テントウムシダマシ類にはありません。つまり、チャノホコリダニをアプロードで防
除していたナス畑では、テントウムシダマシ類による被害が少なかったと言うことで
す。
 チャノホコリダニを防除する必要がなければ、残効が短い金鳥除虫菊乳剤3の1500
倍やDDVP乳剤50%の2000倍でアブラムシ類の防除をしてもよいかもしれません。
この場合、1週間程度の間隔をあけて2畝ごとに交互に散布する方が、安全と思いま
す。ハナカメへの悪影響は除虫菊がDDVPより少なかったように思います。以前、
水稲に除虫菊乳剤を散布するとクモの密度が低下し、連続散布するとウンカのリサー
ジェンスが起こりました。ナスに散布すると、ハナカメの天敵のクモが減ってハナカ
メにプラスになるか、クモが減ってカスミカメムシ類の発生が増えてしまうか、これ
は試験していないので分かりません。

 ソルガムの穂の件で、思い出しましたが、笠岡ではソルガムの穂を食べにスズメが
寄ってきて、ついでにハスモンヨトウを食べてくれるとの話があります。ちなみに、
3年間(延べ21圃場)笠岡で囲い込み栽培の調査をしましたが、ハスモンヨトウを対
象とした農薬散布は実施しなかったと思います。