[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[IPM:1782] RE永井IP M:1781ナスのソルゴ巻のニ ジュウヤホシ テントウ解決法



永井さん,IPMMLのみなさん

田中寛@大阪府立食とみどりの総合技術センターです。

もう一手のご教示,多謝(^o^)。おかげで戦術が見えてきました。

(1)アプロードはナスのチャノホコリダニ幼虫には登録がありますが、
テントウムシダマシ類にはありません。

$$$ はい。つい配慮を欠きます。『役人流歯切れ不良難解説明』を
しなければならないのがいつもストレスの種です(笑)。

(2)残効が短い金鳥除虫菊乳剤3の1500倍やDDVP乳剤50%の
2000倍でアブラムシ類の防除・・・1週間程度の間隔をあけて
2畝ごとに交互にする方が、安全と思います。

$$$ 多発時のDDVPのスポット散布で『労多くして功すくなし』を
やったことがあるので・・・『農家は嫌気がさしてソルゴ巻をやめる』の
懸念がありました・・・1週間間隔2畝毎交互散布で予想される
メリットは魅力的です。

(3)ナスに散布すると、ハナカメの天敵のクモが減ってハナカメに
プラスになるか、クモが減ってカスミカメムシ類の発生が
増えてしまうか、これは試験していないので分かりません。

$$$ 試行錯誤でやるほかはないですね。貝塚でもできるかぎり
検証したいところです。カスミカメ類は貝塚では少ないです。

(4)笠岡ではソルガムの穂を食べにスズメが寄ってきて、
ついでにハスモンヨトウを食べてくれるとの話があります。

$$$ (3)と同じパターンですね・・・スズメはクモに比べて格段の
日和見主義の浮気者で,思惑はずれが多発するし,
検証に手がかかるのも難点ですが・・・(笑)。
ちなみに手元に詳しいデータのある2003年貝塚では,
ハスモンヨトウは8月上旬と9月中旬に多発し,
ソルゴの穂が多かった9月は防除が必要なレベルでした。