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[IPM:1785] RE藤沢あの、邪 道だと思うの ですが・・・
藤沢さん,IPMMLのみなさん
田中寛@大阪府立食とみどりの総合技術センターです。
> 邪道ですが・・・アブラムシをナスの周りで増やしてナミテントウを飼育し、
テントウムシダマシ類の密度を下げる、などというのはだめでしょうかね?
天敵に邪道も本道もないでしょうね(笑)。
『白猫でも黒猫でも,鼠を捕る猫はいい猫だ』(鄧小平だったかな?)。
> ナミテントウ・・・テントウダマシ類の卵や幼虫を補食しますか?
案外誰も確認していないのでは? ただ,ナミテン・ナナホシにテンダマを
食わせるとなると,思惑どおりに行く可能性は低いでしょうね。
『スズメはクモに比べて格段の日和見主義の浮気者』と書きましたが,
スペシャリスト(専門家)と違って,ジェネラリスト(なんでも屋)は
豊富な餌のほうに行ってしまうし,ナミテン・ナナホシは半分アブラムシの
スペシャリストだろうからよけいです。特殊な状況で成立したとしても,
当たりはずれが多いと広くすすめにくい,という問題があります。
でも,圃場ではなにがおこるかはわかりません。害虫や天敵の『定説』なんて
信用しすぎないほうがいいです。田中の上の感想の信用度も同じです。
たとえば20年前だったら・・・,
農家『ナスのまわりにソルゴを植えて害虫退治ができますか?』,
害虫担当者『そんなこと無理でしょう』・・・だったでしょうね(笑)。