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[IPM:2045] RE藤澤IPM:2038Re遅ればせながらRE藤澤IPM:2030Re: 4ケタ/g(土壌)



藤澤さん

田中寛@大阪環農水総研です。

分野外はついつい慎重になってしまうのは研究屋の悪いクセです。

> 青柄病菌や炭そ病菌って、人間が手を差し伸べて増やしている

大きく見ればまちがいないと思います。
青枯病だと,ナスやトマトを栽培・連作するから病気が増えるわけで,
イネを作っていれば,そのうち青枯病菌は検出できなくなります。

栽培方法を変えると(たとえば露地からハウスへ),
それまで発生しなかった病害虫が発生するようになり,
逆に,それまで多発していた病害虫が少なくなったりします。
これは藤澤さんも経験されていると思います。

目のつけどころは,病害虫の生活環でしょうね。
病害虫の侵入を許すような栽培方法に変更すると多発するようになります。
病害虫の増殖を許すような栽培方法に変更すると多発するようになります。
逆もまた真です。

物理的防除法や耕種的防除法で成功した技術をみると,
病害虫の生活環をうまく断ち切るような工夫がなされています。

-----Original Message-----
From: Shizuo FUJISAWA [mailto:sizuo@xxxxxxxxxxx]
Sent: Tuesday, September 15, 2009 8:28 PM
To: IPM@xxxxxxxxxxxxxx
Subject: [IPM:2038] Re: 遅ればせながらRE藤澤IPM:2030Re: 4ケタ/g(土壌)

田中さん、いつもありがとうございます。
 苺農家の藤澤です。

土が関与する菌ということで、自分の炭そ病菌で思った事です。
炭そ病菌が初めて発生し始めた時は、農薬にたよっているだけで、
菌密度を下げる手立てを、ほとんどしていないというか、分かっていない、
間違っていることが多いように思いました。

自分の回りでは、今年も炭そ病による苗不足が起こっています。
小さな環境の中ではなく、ある程度大きな環境というか範囲の中で炭そ病菌が
多くなる事と少なくなる事の違いがあるように思うのです。
青柄病菌や炭そ病菌って、人間が手を差し伸べて増やしているのようにも
思います。
どんなものかな?


(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 )