[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[IPM:2096] Re: 米国の有機農業



藤沢さん・皆様
「有機農法でも慣行農法でも、ただの虫が害虫になる事のリス
クを思って、いろいろな手段をとっている。と思って良いので
しょうか?」そうです。ただ農業そのものが、本質的に害虫を
伴いやすいので、害虫をただの虫にする努力の方が大きいでし
ょう。
米国では、害虫の種類が少ないことが、農薬防除も少ないと言
えるでしょう。(いい加減)かどうかはわかりませんが、大面積
の稲作では「草を見ずして草を取る」篤農的なことは出来ない
のは確かです。
ついでですが、3月に「田んぼの生きもの全種リスト」という
ものを出すことになりました。私がその委員会の委員長を引き
受けています。それで、リストの意味することなどを紹介する
文をかいています。昨年「耕」という雑誌にインターネットで
調べた件数をかきました。( )内は、1年後の今日調べたも
のとの比較です。昆虫1340万(1360万)、害虫500万(480万)、
益虫17万(16万)、ただの虫1万(134万)。ただの虫の中には、
ただの虫さされというものもありますが、その成長ぶりはただ
ならぬものです。


> 桐谷さん、みなさん、
>  苺農家の藤澤です。
> 
> 有機農法でも慣行農法でも、ただの虫が害虫になる事のリス
クを
> 思って、いろいろな手段をとっている。と思って良いのでし
ょうか?
> 
> 米国では絶対的な虫の数が少ないことで、日本よりいい加減
な
> 手法でOKということかな?
> 
> 積極的な虫の活用も必要であると思います。
> 天敵利用を続けていると、害虫防除がゆっくり安心して出来
る事が
> 一番であると感じます。
> 
> 苺のハダニについて、今年は、積極的な化学農薬の散布は、
親株の
> 届いた3月から年を越した1月までで、コロマイト水和剤の
一度の
> 散布で、ハダニを今日現在見つける事がありません。
> 天敵利用前では、考えられなかった事です。
> 
> ハダニ以外の害虫防除の化学農薬散布は、しています。
> こちらも以前より、断然少なくなっています。
> 
> 
> (静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生)
> 
> 
> 
> 
> 
> 




桐谷圭治

〒413-0231 静岡県伊東市富戸1020-292

ロワジール伊豆高原3-503 

Tel/Fax 0557-51-7885; E-mail kiritanik@xxxxxxxxx