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[IPM:439] アブラムシあれこれ



前略、こんにちわ。

トーメンの和田さん、田中さん、増田さん、皆さん、ありがとうございます。評価し
て頂いたのはありがたいのですが、成功例されるのは心苦しいものがあります。
 ハダニに対する成功は、多分、馬鹿正直に既存の農薬をかけなかったに尽きると思
います。ハダニだけなら、十分成功例ですが、他の害虫に対する対処にも方法が当然
限定されるわけで、その対処いかんによってはこれまで作り上げてきた環境がもろく
も崩れさるのではとびくびくしているところがあります。
 そうでなくても、経営的、コスト的には昨年は完全に度外視していたところがあり
ます。今年、購入天敵をほとんど使わずに自然発生を観察していたのは、昨年の反省
から、経済的意味からも確信のない放飼を控えた結果でもあります。

 今回アブラムシについて、私の経験を書きたいのですが、昨年から今年の始めにか
けて、ショクガタバエとコレモンアブラバチを次のように放飼しました。

11/9 アフィデント(ショクガタバエ)            1ビン
12/2 アフィパール(コレモンアブラバチ)    1ビン
1/20 アフィパール                                1ビン
2/16 アフィパール                                1ビン
3/30 アフィパール                                1ビン

 アフィパール中心にしたのは冬場の気温を考えてで、この放飼の仕方がよかったか
悪かったかは御評価があるでしょうが、あれほどアブラムシがいるんだから防除まで
いかなくても、餌はいくらでもいるのだからせめて天敵たちが増えていく姿だけでも
観察できればいろいろ考えもできたでしょうが、結果はマミーがごくごくまれに見ら
れただけで増えていくという感じではありませんでした。
 ここまでなら一般的な失敗例でしょうが、それが、3月に入ると不思議なやや気持
ち悪い虫がアブラムシのところにいて、それがあとでヒラタアブの幼虫だと分かり、
よく考えたら成虫も飛んでいたと分かったのです。そして、4月、5月とヒラタアブ
が大発生して、かなりの食欲でアブラムシを食い散らかしていくのが観察され、やが
て、6月に入って成虫はいっぱい飛んでいるのに幼虫を見なくなったと思っていた
ら、今度はショクガタバエが大発生したのです。大発生ってどの程度かといえば、ア
ブラムシのコロニーを見つけて葉の裏を見ると必ずショクガタバエの幼虫がいて、数
匹から十匹程度がアブラムシを食べているといる状況です。

 6月のショクガタバエが、前年の11月の放飼した虫の子孫か、あるいは在来のもの
かは分かりません。ただ、ほとんど観察できなかったものがいきなり大発生したわけ
ですから、その意味を考えてしまいます。
 そして、この経験から私の感じたことは、環境がその虫に合っていないところにい
くら放飼しても増えないし効果も出ない。反対に、ひょっとすると、環境さえ整えら
れれば、天敵はいくらでも増える、というしごくもっともな結論でした。

 素人が当たり前のことを力説しているので、専門の方々に笑われるような気がしま
すが、私の今の課題は、10月から2、3月の天敵たちが活動しない季節にアブラム
シをいかにおさえるかという難題です。今のところ私の持っている武器は、チェスだ
けですが...。(ああこれはバラに登録おりていないか)
 ちなみに、以前はアブラムシは他の害虫を対象としたオルトランやアドマイヤーの
散布で全然問題ありませんでした。だから、バラ仲間では笑われるようなことをやっ
てるのです。あーあ。

高松茂樹


-----Original Message-----
差出人 : Tetsuo Wada <wada@tokyo6.tomen.co.jp>
宛先 : IPM@affrc.go.jp <IPM@affrc.go.jp>
日時 : 2000年12月6日 17:35
件名 : [IPM:423] Computer  nuts とcomputer nerd


>トーメン和田です。
>
>高松さんと橋本さんのような例ばかりだと世の中は
>もっと楽になるように思われます。
>でもカブリダニの再放飼が必要でなくなるほどだと
>素晴らしいのですがビジネス的には失敗かもしれませんが、それでも
>とりあえずはいいと思います。
>
>高松さんのところにはよくチリカブリが発送されていたので
>一度訪問しなくてはと思っていたのですが、便利な時代になったものです。
>この前の発言ではないですが、画像が軽く送れるようになれば
>僕らも交通費をかけずに診断できるようになり、コストも低くなって
>天敵のコストももっと下げていくことができることにつながると思います。
>
>ネットへの書き込みにshy(気後れする)であるのは、40歳以降だと
>一般に見られる傾向ではないでしょうか。これは携帯の所持率とも比例するので
は。
>
>ただNECの88シリーズや昔の98シリーズのころからか、あるいはニフティのdos
世代の
>のりのかたがいまもこのMLの牽引役になっていることは、m(_ _)m (土下座)のよ
うな
>顔文字を使う諸兄がいることから、それはそれで、いろいろなコンピュータの使い
手の
>レベルの人がいるということを意味しています。
>
>ところでMLに申し込むには中国農試の三浦さんに申し込むことになっていますが
>三浦さんはマニュアルでやっていて、数が増えてきたとき大丈夫でしょうか?
>心配になります。
>
>因みにタイトルはパソコン狂いとコンピュータおたく
>といったところです。
>