[IPM:1269] Re: イチゴでの黄色蛍光灯

[岡村雅広<m.okamura@mewaa.mew.co.jp>]

松下電工
岡村です。

イチゴにおける黄色蛍光灯での防除ですが
昨年より、九州地区を中心に採用されはじめております。

みなさんのご指摘のとおり、品種毎に
花芽への影響度が異なるようです。
　あまおう・さがほのか＞今年実験中
　とよなか・さちのか　＞　ほぼ○

現在、光の影響を考慮し、被覆材を
張られたら（10月末ごろ）消灯していただくよう
指導しております。
・ハウスの外側に設置しているところもあります。

これも商品の改良の結果、採用が可能となりました。
ポイントは、遮光板＋照射方向自在型＋２０Wランプの
組み合わせで、圃場（作物面）での照度を
３ルクス以下になるような設置を薦めております。

これまでは、光の影響を受ける
イチゴ・キク・ホウレンソウでは、
作物に影響がでるとの見解から採用を見合わせて
おられましたが、各地区でうまくいった情報を
いただいております。

黄色い光で圃場をガードすることで
圃場に入ったガの行動を抑制することより
飛来する総数を減らす考え方で
よさそうです。（オオタバコガ・ヨトウムシほか）

※　今のところ、果樹関連の吸汁ヤガ（アケビコノハほか）は、
　　行動抑制が必要との見解です。

今年の情報：熊本芳野地区　露地キク生産者の方の声
「今年は農薬を半減した上、被害率が１０％以下に
なり、助かりました。圃場にクモも帰ってきました。」

提案：　土着天敵の虫たちを、圃場に呼び戻しましょう。　以上
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