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[IPM:1657] ナミヒメハナカ メムシの休眠



藤澤様、皆様、河野@野菜茶業研究所です。

On 2005/12/08, at 20:52, Shizuo FUJISAWA wrote:

身近な圃場で見られる天敵・害虫が休眠するのか、しないのか、
休眠がさめるのは、どんな条件が必要か、見たいな内容があると嬉しいです。
みなさん、よろしくお願いします。

個人的に、特にナミヒメハナカメムシについての内容が欲しいです。

ナミヒメハナカメムシについては、幼虫期の短日条件で雌成虫が生殖休眠(卵巣が成熟しない)に入ることが知られています。地域が異なれば休眠に入る臨界 日長も異なり、緯度が高い地域のものほど長い日長でも休眠に入る(休眠に入りやすい)ことがわかっています。
日本のヒメハナカメムシ類は短日でも雄は休眠に入らず、冬が来る前に交尾をして冬の間に死んでしまいます。冬を越すのは交尾を済ませた雌だけです。越冬 場所はまだよくわかっていないと思います。


日本でヒメハナカメムシ類が調べ始められた頃は、もっとも普通にみられるナミヒメハナカメムシが研究の中心でしたが、ご存知のようにタイリクヒメハナカ メムシの方が休眠にはいりにくいことがわかってきましたので、製品化されたのはタイリクヒメハナカメムシのほうです。

足りないところがありましたら補足をお願いします。>みなさま

from  河野 勝行 (KOHNO, Katsuyuki)
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