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[IPM:1969] Re: ミカンキイロは休眠するの?
藤澤様
ヒラズハナアザミウマは、幼虫期に日長時間が12時間以下の短日条件で発育す
ると、成虫が産卵しなくなる生殖休眠を行います。休眠している成虫は、耐寒
性が高まります。
こうした性質を利用して、この虫をうまく防除できるかどうかは不明です。
冬の間は成虫が休眠して繁殖しないので、幼虫が発生せず、カブリダニの餌に
なりにくいということは考えられますが、繁殖しないので作物の被害も出なく
なります。
春になると繁殖を開始して、個体数が指数的に増えます。
ネギアザミウマは特に休眠する性質はないようで、成虫または幼虫で越冬します。
本多健一郎@野菜茶研
At 8:41 PM +0900 08.10.16, Shizuo FUJISAWA wrote:
本多さん、IPM−MLの皆さん、
苺農家の藤澤です。
ずいぶん昔のレスで申し訳ないのですが、
本多さんが2005/12/08に書かれた
これに対して,温度が下がって摂食活動や繁殖率が低下することは,休眠とは
呼びません。単なる発育の停止や停滞,繁殖の休止と表現され,温度条件が好
適になればそのまま発育や繁殖が再開されます。
ミカンキイロは休眠しないので,温度の低下に伴って活動が不活発になるのだ
と思います。比較的低温に強い虫です。
そこで、最近イチゴで春先から問題になってきたヒラズハナアザミウマは、休
眠するアザミウマと思って良いのでしょうか?
休眠しないミカンキイロアザミウマは、ククメリスカブリダニで防除出来たの
に、ヒラズハナアザミウマは休眠をしてしまうためにククメリスカブリダニの
効果が出にくいとか?
最近ではスワルスキーカブリダニの苺での効果に、問題があるようにも聞いて
います。
休眠を逆手にとってヒラズハナアザミウマを駆除する方法が無いものかな?
などと思いました。
また、ヒラズハナアザミウマは、どんな形で休眠しているのでしょう?
それと、ネギアザミウマは、休眠するアザミウマでしょうか?
(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生)
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