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[IPM:1817] Re: オオタバコガ



浜村様 いつもありがとうございます。
 苺農家の藤澤です

オオタバコガはやっかいな害虫ですね。
でも、その特徴を知ることができらば、なんとかなるようにも思います。
期待が大きいですが・・・
自分の苺で防除ができたらOKと挑戦って所です。

そこで、トラップの状況です。
20日は、1匹と書きましたが、21日は2匹、22日(本日)は1匹が生きていました。
とりあえずオオタバコガは減ってきているようです。
よかった。よかった。でも、まだ安心できません。
定植した苺の順にオオタバコガの被害が見られます。
当然、見つけて手で殺すことも多いです。
ただ、自分的には、ハスモンヨトウに比べて苺の一株への被害は少ないように思っています。
葉が少々食べられても、今は良いさ。といったところです。
オオタバコガの卵が羽化して成虫になる可能性はどのくらいかな? とも思います。
上手い具合にBT剤でなんとかなればと良いなあと思っている所です。
昨年は、少々被害があったのですが、なんとかなりました。
でも、今年はちょっと心配です。

そんな訳で、今年は、やはりオオタバコガの発生が多いのだろうと感じています。
そこで、浜村さんが書かれた
> フェロモン剤による交信撹乱ですが、前のメールにあった「ソルゴーにチューブ
> を付けて雄を集め」の記述を見ると藤澤さんの考え方を整理していただく必要が
> あるように思います。おこがましいですが、フェロモン利用について一席。
> 
> フェロモントラップ;処女雌の出すフェロモン(の主成分)に雄が集まる行動を
>            利用して、成虫の密度を推測し、発生予察に利用する。
>    これを利用して大量に雄を誘殺し、雌の交尾ができないようにしようと
>    の考えで、大量誘殺法がハスモンヨトウで実施された(現在も登録はある)。
>    しかし、その後の研究で交信撹乱法の方が効果が高いことが明らかに
>    なり、以後のフェロモン防除剤はいずれも交信撹乱剤になった。
> 
> 交信撹乱剤;圃場または地域をフェロモンで充満し、処女雌が交尾をしようと
>    フェロモンを出しても、雄がそこにたどり着けないため、次の世代ができない
>    ようにするものです。効果はこの一点ということを良く認識して下さい。
>    藤澤さんのところで羽化した処女雌のみに効果があるわけで、よそで交尾した
>    雌が飛び込むような状況では効果は期待できないということです。
を、じっくり読ませていただきました。
それと、実は松下電工・岡村さんからメールをいただきまして、
黄色灯をハウスの外に設置したり、ハウスの外向きに設置することの紹介がありました。
交信撹乱をするには、ハウスの周りまで設置することが重要になるのかな? と思いました。
このことを克服できるような努力が必要ですね。

フェロモンによる交信撹乱と黄色灯による交信撹乱は、方法は違うのだけれど似ているのかな?


(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 sizuo@xxxxxxxxxxx )