藤澤 様 はじめまして。宇都宮大学の村井です。 いつも感心して読ませていただいています。 吸虫管について、わたしは、アザミウマ、寄生バチ、ハダニ、カブリダニなど微小な 虫を扱っていますが、空気採集用のミニポンプを使用してこれら微小な昆虫、ダニを 採集しています。参考までに画像を1枚添付します。 このポンプは単3電池8本でも作動しますので、野外で採集するのにも使っています。 8時間連続作動可能です。 ポンプをベルトで腰に固定すれば、持つ手があくので、採集作業が楽になります。ま た、シリコンチューブの長さを適当に調節することもできます。 ちなみにポンプの値段はADアダプターをつけて5万円ほどです。 虫を吸うところはエッペンチューブ (薬液等を取り扱うときに使う器具)の1mL用チッ プを使っています。 アザミウマやハダニが通過しない100μm以下の目合いのゴースをガラス(プラスチッ ク)管につけ、ガムテープで固定します。それにチップを取り外しできるように装着 します。ガラス管の直径は6mm程度です。 薬剤検定などするときにはチップに所定の数の虫を集め、チップの両端をフィルム テープで閉じて必要な数だけ準備するようにしています。ハダニやカブリダニもほと んど死亡することなく採集できます。 チップの先端を採集する虫の大きさに合わせて切断すれば、ウンカ、ハナカメムシな どいろんな虫を採集できます。従来、吸虫管は口で吸って使っていましたが、埃や花 粉を吸い込むとアレルギーになる人もこの装置なら使えます。 いろいろ試してください。 村井 **************************************************** 栃木県宇都宮市峰町350 宇都宮大学農学部応用生物学講座 応用昆虫学研究室 村井 保 TEL&FAX 028-649-5451 e-mail: murait@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx ***************************************************** -----Original Message----- From: Shizuo FUJISAWA [mailto:sizuo@xxxxxxxxxxx] Sent: Thursday, July 31, 2008 1:54 AM To: IPM@xxxxxxxxxxxxxx Subject: [IPM:1938] Re: 吸虫について 本多さん、浜村さん、IPM−MLのみなさん、 苺農家の藤澤です。 もう一つ、重要なことを忘れていました。 自分の見た虫が天敵なのか? 害虫なのか? 天敵の餌なのか? etc.か? ここが、いつまでたっても難解な所です。 ある程度は、分かるようになって来たのですが・・・ 虫を知ることが重要なように思います。 (静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 )
Attachment:
DSC01356.JPG
Description: JPEG image