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[IPM:1940] Re: 吸虫について



藤澤 様

はじめまして。宇都宮大学の村井です。

いつも感心して読ませていただいています。

吸虫管について、わたしは、アザミウマ、寄生バチ、ハダニ、カブリダニなど微小な
虫を扱っていますが、空気採集用のミニポンプを使用してこれら微小な昆虫、ダニを
採集しています。参考までに画像を1枚添付します。
このポンプは単3電池8本でも作動しますので、野外で採集するのにも使っています。
8時間連続作動可能です。
ポンプをベルトで腰に固定すれば、持つ手があくので、採集作業が楽になります。ま
た、シリコンチューブの長さを適当に調節することもできます。
ちなみにポンプの値段はADアダプターをつけて5万円ほどです。
虫を吸うところはエッペンチューブ (薬液等を取り扱うときに使う器具)の1mL用チッ
プを使っています。
アザミウマやハダニが通過しない100μm以下の目合いのゴースをガラス(プラスチッ
ク)管につけ、ガムテープで固定します。それにチップを取り外しできるように装着
します。ガラス管の直径は6mm程度です。
薬剤検定などするときにはチップに所定の数の虫を集め、チップの両端をフィルム
テープで閉じて必要な数だけ準備するようにしています。ハダニやカブリダニもほと
んど死亡することなく採集できます。
チップの先端を採集する虫の大きさに合わせて切断すれば、ウンカ、ハナカメムシな
どいろんな虫を採集できます。従来、吸虫管は口で吸って使っていましたが、埃や花
粉を吸い込むとアレルギーになる人もこの装置なら使えます。


いろいろ試してください。

村井

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栃木県宇都宮市峰町350
宇都宮大学農学部応用生物学講座
応用昆虫学研究室 
村井 保
TEL&FAX 028-649-5451
e-mail: murait@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
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-----Original Message-----
From: Shizuo FUJISAWA [mailto:sizuo@xxxxxxxxxxx]
Sent: Thursday, July 31, 2008 1:54 AM
To: IPM@xxxxxxxxxxxxxx
Subject: [IPM:1938] Re: 吸虫について

本多さん、浜村さん、IPM−MLのみなさん、
 苺農家の藤澤です。

もう一つ、重要なことを忘れていました。
自分の見た虫が天敵なのか? 害虫なのか? 天敵の餌なのか? etc.か?
ここが、いつまでたっても難解な所です。
ある程度は、分かるようになって来たのですが・・・
虫を知ることが重要なように思います。


(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 )



Attachment: DSC01356.JPG
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