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[IPM:1941] Re: 吸虫について



藤澤様・皆様

再度、浜村です。

藤澤さんの質問に端を発した「吸虫管」論争は、三浦さん、村井さんの返答で、進化(深化?)発展中で、面白いですね。メールならではのやり取りですね。村井さんのメールには、「ハダニ、カブリダニ以外で使った」私としては、赤面ものでした。

但し、100%同調するわけではなく、ほんとかいなとの思いもあって、再度、メールをする次第です。研究者は頑固なところがあり、これまでやってきた方法は簡単に変えないもので、私の場合、ハダニ、カブリダニは細筆1本で扱う、真梶さん直伝のやり方を続けてきました。よくやる操作としては、
ハダニ寄生葉から雌成虫だけを、シャーレ内のリーフディスクに移すことをやります。この時、ジッとしているハダニは摂食中で、口針を植物に刺していますので、「もしもし」と背中を筆で触ってやると口針を抜いて(見えるわけではないですが)歩き出します。そこを後ろから、少しぬらした筆で掬い取って、リーフディスク上に置いてやると、歩き出すことで、1頭の接種が完了となります。

細かいことを書きましたが、このような微妙な操作を吸虫管で吸い集め、同じような試験ができるとは考えにくいです。ただ、目的によっては能率的に使える場面もあると思います。例えば野外でハダニやカブリダニを大量に集め、飼育用の植物に放すとか、標本を作るとか、そんな場面では大いに活躍してくれるかもしれないと考えています。村井さんの利用場面はそんなところかなと思います。

下の質問には答えていませんが、土着天敵を含めた天敵写真集とかあると良いのですが。

では、また。
----- Original Message ----- From: "Shizuo FUJISAWA" <sizuo@xxxxxxxxxxx>
To: <IPM@xxxxxxxxxxxxxx>
Sent: Thursday, July 31, 2008 1:53 AM
Subject: [IPM:1938] Re: 吸虫について


本多さん、浜村さん、IPM−MLのみなさん、
 苺農家の藤澤です。

もう一つ、重要なことを忘れていました。
自分の見た虫が天敵なのか? 害虫なのか? 天敵の餌なのか? etc.か?
ここが、いつまでたっても難解な所です。
ある程度は、分かるようになって来たのですが・・・
虫を知ることが重要なように思います。


(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 )