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[IPM:1936] Re: 吸虫について



藤澤様 皆様

東海物産の浜村です。

吸虫管の専門家を自負する人はいないでしょうから、返事を出さなければとの脅迫観念を誰も感じないので、忙しい皆様からの返事は中々来ないのではと思っていました。岡林さんたちは、このメーリングリストに入っていないかもしれませんし。
藤澤さんの2度目のリクエストに、本多さんが答えてくれましたので、高知で使っている吸虫管についてはお判りいただけたと思います。志賀昆虫のカタログなどに出ているタイプです。これは共食いがない天敵を集めて、ハウスなどに放す場合は便利だと思いますが、クモなどでは使えません。害虫の研究用でも集めた場所が広いビンなので、次の処理(管ビンに小分けするとか)に不便でした。

私が長年使ってきた吸虫管を紹介します。と言っても別にオリジナルなものではなく、皆さんが普通に使っていると思います。いつから使い始めたかも定かでなく、誰から教えてもらったかも覚えていません。学生時代から使っていたように思います。
虫を吸って集め、容器に吹き出すだけのものです。虫を数えて吸い上げ、ガラス管を指ではじいて、フッと吹き出すやり方です。

材料はガラス管とビニールチューブ、間に挟む網(ゴース、またはストッキングの切れ端)だけです。
ガラス管は内径5mm、外径8mmくらい、長さは20cmくらい。長い管を切った場合は切り口を熱してケガをしないようにする。
ビニールチューブ;ガラス管にはめ込むので、8mmの内径のも、長さは好みで、50cmくらい。シリコンチューブの方がやわらかくて良いかも。
網;ご婦人のストッキングを3cm四方に切り、2,3枚重ねではさむ。
吸い口に3cmくらいに切ったガラス管を刺すと洗ったりに便利。

私がこの吸虫管で扱った虫は小型のクモ、ショウジョウバエ、トビムシ(クモの餌用)、害虫ではミカンハモグリガ、マメハモグリバエ、コナジラミ類等で、ハダニ、カブリダニを除いてほとんどの虫でこの吸虫管のお世話になりました。あまりに身近なせいか、論文にもほとんど出てきませんね。

参考になれば幸いです。

----- Original Message ----- From: "Shizuo FUJISAWA" <sizuo@xxxxxxxxxxx>
To: <IPM@xxxxxxxxxxxxxx>
Sent: Monday, July 28, 2008 10:38 PM
Subject: [IPM:1934] Re: 吸虫について


岡林さん、高知の皆さん、IPM−MLのみなさん、
 苺農家の藤澤です。

吸虫管のことで、どうしても知りたくなりました。
高知では、すごい工夫がありますね。
どこからヒントを得たのでしょうか?

高知に吸虫管を見に行くだけでも、価値がありそうに思うのでが、
それが、何をヒントにしていたのかが気になります。

(静岡県三島市 苺農家 藤澤 鎭生 )