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[IPM:2149] Re: ニホンミツバチをゲット



藤澤様、河野先生、IPM−MLの皆様

度々失礼します。アリスタの光畑です。

> ニホンミツバチをゲットしました。
> 昨日、友人からミツバチがいて困っているから来て欲しいといわれて・・・。
> セイヨウミツバチが分蜂したのだろうと思って、ミツバチを捕獲していると、
> あれ? ちょっと違うぞ。
> もしかして、ニホンミツバチなのかも?

ほぼ、間違いなくニホンミツバチではないかと思います。

ただ、写真から推察するにあの日本蜂が巣づくりしている箱
は丸東東海商事(カタクラ)さんの「ぶんぶん」か「どれどれ」
でしょうか?

もともとそこに巣づくりしていたのですか?
それとも藤澤さんが分蜂群をその巣箱に移されたのですか?

日本蜂がうまく巣箱内に定着してくれていれば良いのですが、
実はニホンミツバチはセイヨウミツバチに比べ若干小型で、巣
房(巣板にある一つ一つの巣穴)のサイズも、直径で0.5mm
ほど小さくなります。
セイヨウミツバチ用の巣箱でも飼えないことはないのですが、
もし居ついてくれて、うまく増やせるようならニホンミツバチ用
の巣箱に移動することもご検討ください

> そこで、ニホンミツバチから見えてくる考察もあるのかな? と思いました。
> なんとなく、土着天敵みたいに思えたのですが・・・。

昨今の(セイヨウ)ミツバチ不足。欧米はマルハナバチで代
替するしかありませんが、日本の場合には在来ミツバチで
あるニホンミツバチが幸いにも自然分布しているので、ニホ
ンミツバチで代替すべき・・・とする研究者の方も多いし、私
個人もそう思います。ただ、ニホンミツバチは商業的養蜂に
は向いていないとされ、ニホンミツバチにおける養蜂技術は
確立していないのが現状であり、すぐに切替・・・というわけ
にはゆきません。

ですから、不測(不足)の事態に備えて在来種のクロマルハ
ナバチの用意してあります。ご安心ください(笑)。

実は・・・マルハナバチもそうでした。
私が学生の頃は、日本のマルハナバチは増殖が難しく、
商業化は難しいとされていました。でも・・・成せば成る!
在来種クロマルハナバチを実用化して、早10年が経ちま
した。

是非、今年はニホンミツバチでのイチゴの花粉交配にチャレ
ンジしてみてはいかがでしょうか?
ただ、環境が気に入らないと逃去しやすい性質をもち、ハウ
スに導入したとたん“お引越し”となる可能性もあります。
従来のセイヨウミツバチを準備していただいた上で、トライし
てみてください。

草々


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光畑雅宏(みつはたまさひろ)

アリスタ ライフサイエンス(株)
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